照りつく夕日を背景に今俺達がしている行為はなんて愚かなものか。滑稽だ。いつ誰がくるかもわからない屋上で、冷や汗を流しながらお互いを求め欲を吐く。俺の体液が土方の体の中に染み込んで溶けてしまえばいいのに。一つになっても満たされないこの欲望は、どうすれば満たされるのだろう。粘ついた視線も、冷酷な眼差しもない。ここには俺と土方だけ。二人の世界なのに、満たされないなんて。

「坂田、もう、いく」
「おれも、」

土方が好きすぎて可笑しくなりそうだ。

 

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -