だるまさんがころんだ。





 ひとりぼっち木の陰で、伏せた顔をあげて振り返る。


だるまさんがころんだ。


 だるまさんなんてころばない。だって、そこには誰もいないもの。


だるまさんがころんだ。


 だるまさんなんてころばない。だって、誰もいないもの。


だるまさんがころんだ。


 だるまさんがころんだ。だってそこに誰かいる。だるまさんはころんだよ。その人は動かない。


だるまさんが、ころんだ。


 だるまさんがころんだ。その人はさっきよりも近くに来ていた。だんだん嬉しくなって、だるまさんがころんだを早口で言う。


だるまさんがころんだっ!


 だるまさん。振り返るとすぐそこに人がいた。その人はどこか見覚えがあった。だから、怖くなんてない。


誰?


 その人、そのお兄さんは優しく微笑んだ。だからもっともっと嬉しくなって、もう一回、木に顔を伏せた。


だるまさんが


 ふわっと肩を優しく触れられて、ハッと振り向くと、誰かが向こうに走っていった。その後ろ姿に見覚えはなかった。けれど、さっきの人だと思った。

 冷たい風でほっぺが痛いから早く帰りたくて、近くに止まっていた黒い車のサイドミラーをちらりと覗いたら、あのお兄さんが映ってた。



 よく見るとそれはぼくだった。




end











ヒロト熱があっぷしててカッとなって書いたorz
ちょ、意味不明



2011/04/02 21:54
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