このままで。

Always been this way.

TL花承(2)

行ってきますの一言も言わずに飛び出した家。あの旅は、思えば故郷から離れる旅だった。あの戦いの中、浮かんだ父と母の顔。目を覚ましたベッドの上で、泣きながら抱き締めてきた母を見て、本当に帰ってこれたのだと思った。今あるただいまと言える居場所はまた違うけれど、僕はこうして、生きている。
(10/17)

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どれだけ俺は待たされた?随分長いこと一人にしやがって。本心は隠して、偏屈な言葉で強がって見せた。なのに、俺の帽子を直す癖に、お前は俺の動揺を悟った。舐めやがって…。試されてんのか知らねえけどよ…心配しなかったわけねえだろ。久々に摂取させろ。足りてねえよ、お前が。
(10/26)

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久し振りに甘えてくる君。これは相当、寂しかったんだろうなあ。暫く離して貰えそうにない。スキンシップというか、デレが、かなりワイルドじゃあないか?聞き分けのない君をどうすることも出来ず、されるがまま。飼い主にじゃれつく大型犬か君は。…なんで考えがバレたんだい。
(10/28)

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甘いものは、正直に言うとあまり好きじゃあない。でもほら、僕がポッキー持ってる姿は中々絵になるんじゃ…ごめん。調子に乗った。そんなわけで、ポッキーは君にあげるよ。ほんと、一本食べただけで甘ったるいな。てか承太郎、君って結構甘いもの好きだね…。
(11/11)

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差し出されたポッキーを口に含む。うめえ。イチゴ味もあると言われ催促する。だいぶ口ん中が甘ったるい。その一方で、甘いのが嫌だからとプリッツを食いたがるこいつ。絶好の機会だ。腕を掴んで引き寄せ、抵抗も気にせず口付ける。甘さが移って、普段の仕返しは完了。やられっぱなしは癪だ。
(11/11)

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*ショタ化期間

くっついて、ぎゅーってする。寒いから、だって。それ、うそだよね、じょおたろー。ぼくにぎゅってしてほしかったなんて、あまえんぼさん。だって、はなれようとしないしー。ぼくもくっつきたいから、良いんだけど。…ずるいって言われちゃった。けど、じょおたろーだから、いっか。
(11/24)

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僕が酔ってる?そうでもないよ。承太郎こそ年末だからって、飲みすぎだよ。完全に酔ってるー。舌まわってないし、足もふらついてるよ。って、こら、また一升瓶に手をつけない!意地が悪いと言ってもだめ。いつだって君の言いなりになるようなぼくではないっ!とおもっていたりゃこうっ!
(1/1)

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うるせえ。年末に突然俺の名前を叫んだかと思ったら、年明け早々またやってやがる。好きなやつの名前を叫べってことらしい。なら俺も、今なら酔ってるで済まされんだろ。思いっきりお前の名前を叫んでやった。…言い出したお前が何照れてやがる、こっちが恥ずかしくなってきただろうが…!
(1/1)

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承太郎は僕の旦那?数日前のお遊びの話だとはいえ、君は嫁だろう。…あの勢いで僕が「結婚しよう」と言っていたら、どんな反応をしたのかな。シンプルな、YESかNOかの答えを聞きたい。…意外だな。嬉しいよ、受け入れてもらえて。僕も、君がいればそれで構わない。二人ならどんな困難も平気さ。
(1/26)

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てめーと一緒にいるなら、式を挙げようが暮らそうがどこだっていい。せっかちな奴だ。今はこれで許せと、婚約指輪の真似事まで。左手の薬指に巻き付くハイエロファント。その上から、軽くキス。キザな野郎だ…受け取っておくぜ。なんとなく、俺も幸せだな。…照れるな、こっちが恥ずかしい!
(1/26)

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