2017/04/17 10:55

得意不得意っつーものは誰にでもある。
俺はどちらかといえば、和食が得意なように。
「うーん、なんで僕が作るとこうならないんだ」
「時間の置き方や冷ます温度の意識だろうな。味付けが近いとそれがより顕著になる」
「なるほど」
熱心になるこいつは、洋食なら俺よりもすいすいと作りやがる。味も俺好みだ。
「和食はもう少し勉強かな。明日は僕の得意料理にしますね」
こくりと頷く。
人が作る飯を待ってる時間は、どうにも緊張する。だが、こいつの場合は違う。ガキみてーだが、少し心が浮かれやがる。
あれだな、胃袋を掴まれてるってヤツだ。

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