このままで。

Always been this way.

高級感(仗承)

アンケートで仗承をとのコメントをいただいたので。vanさんコメントありがとうございました!

杜王グランドホテル。
あれのモデル、江陽グランドホテルの近くを通った時にロビーのテーブルと椅子だけちらりと見えたんです。それすら品が良いと感じました。
そこに承太郎がいたら、もう小市民の私などはホテルに近寄れないようなオーラを放つのではなかろうかと。
しかしですよ。
あの空間に仗助がいた時のことを考えたら。
違和感しかなかった。

***

「もしもし、承太郎さん?」
「ああ、どうした」
「明日、暇っスか?」
「俺が暇を持て余しているとでも思ってるのかガキ」
「お、怒らないでくださいよォ。忙しいのは重々承知してますけど、オレ、毎日だってあんたに会いたいの我慢してんスよ?」
「だからってな…」
「…やっぱ無理っスか」
「…空けておく」
「やりィー!」
「で、どこに行くんだ」
「へ?いやどこにって、オレが承太郎さんとこに行きますよ」
「ホテルに来るのか」
「いやー、やっぱり良いっスよねー高級ホテル!部屋は綺麗だし食い物は旨いしベッドは広いし!」
「まるで高級感が伝わらねえな。小学生の修学旅行の感想レベルだな」
「まあ高級かどうかなんてどうでも良いんスよ。承太郎さんがいれば良いんだし」
「…なら別に、ホテルで過ごさなくても良いんじゃあねえか」
「承太郎さんが良いならそれでも構わねえっス!」
「…やれやれ」
「つか、あれですか、オレが行くと部屋代が面倒とか?」
「ん、お前にこのホテルがあまりに釣り合わないと思ってな」
「なんスかそれ…オレが超庶民的みたいな?」
「そういうことだな」
「…承太郎さんじゃなかったらキレてたかも」
「ガキにはもっと相応しい場所があんだろ?」
「そっスね、また旨い物食える場所に連れてってくださいよ」
「やっぱガキだな。良いぜ」
「オレも案内したいとこ、まだまだありますからね」
「ああ。せっかく空けるんだから、良いとこ教えてくれよ?」
「良いとこしかねぇっスよ、この町は。じゃ、明日の正午にホテルのロビーで」
「分かった」
「じゃ、お休みなさい」
「ああ、お休み」

***

仗助に高級なものって基本似合わない。でもブランド物への憧れとかは普通に持ってる。
承太郎は全くの逆。高級品とはこの人の為にある、という感じ。
実際は高級かどうかだけの問題じゃあないわけなんですが。
食べるにしろ買い物するにしろ、承太郎はきちんと良いものがわかって、その上で仗助にもあげてそうです。
承太郎と仗助がご飯食べに行ったら、仗助が口に合わない物を出すとこには絶対連れていかないですよね。仙台は美味しいものたくさんありますけどね!承太郎が選んだならもうすごいでしょうよ!

補足。
江陽グランドホテルは広瀬通りにあります。
そこから半径1キロ以内に4部のあれこれがたくさんあります。(むかでや、勾当台公園、今ならオーソンも)
あと花京院も割とすぐです。
仙台デートってめちゃくちゃ良いですよね。まあもし叔父甥が並んで歩こうものなら注目されること間違いなしでしょうが。私も見たい。

2012/08/30


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