かわいい程度の毒(仗承)
叔父甥の日ッ!便乗せずにはいられないッ!
出だしがなんかあれです事後です注意
***
隣に横たわる相手の体をぎゅうと抱き締めながら、仗助は言った。
「行っちゃうなんて、嫌ッス」
絶頂に達して果てた体は、さっきまでの熱をまだ残している。
返事をする声は、冷たい。
「無理だ」
余韻が、ひどく重い。
悪びれる様子もなく、また承太郎の声は続く。
「仕事がある。家庭がある。どれも捨てられないものだ」
「…なら、オレを捨てますか?」
「違う、俺は」
言いかけたところで、承太郎の唇を仗助の唇が塞いだ。
一瞬触れただけで、離されると仗助の口元が柔らかに弧を描いた。
「嘘です」
「?」
「帰っちゃ嫌だってのは、嘘。あ、でも嘘でも無いッスけど」
「…どっちだ…」
凍り付くような緊張感が解けて、承太郎も思わず笑みがこぼれた。
「オレ、待ってますもん。また承太郎さんに会うの。この町で」
「彼女でも作ってか?」
「そういうの無し!誤魔化さないでくださいよ。オレ、本気なんですから」
少し赤くなった仗助の頬に、今度は承太郎がキスを送る。
してやったりといった承太郎の表情に気付いて、仗助は更に頬を紅潮させる。
「…嘘だ」
「ひどいッスよ承太郎さん!」
「お互い様だ」
まるで、悪態をつく子供が二人。
互いに毒を吐くものの、それでも愛しさが優勢で。
今度は二人同時に顔をほころばせた。
「終わったら、また戻ってくる。ただ、いつになるかはわからん」
「それでも待ってますよ。てか、わかってるでしょ」
「そうだな」
待つも待たれるも、偽りない相手への信頼があるからできること。
***
なんだこのオチ
それどころか、やまなしおちなしいみなし…いやいつもか
エイプリルフールなので嘘をテーマに
非常にベタである!
しかもいつも展開がワンパターンな気がする
多分、大抵が日付変わりそうな時間に書くからかと
仗承における二人の背徳感がたまりません
そんなの関係無しにいちゃこらしてろすみませんしてください
ほんとは他にもclampキャラたち祝わなきゃいけないんだけど叔父甥だけで限界!