続・試験お疲れさま!(フーゴ、ジョルノ、+ α)
続って言えるのか?少し疑問ですが
人選は友人の意見から
ナチュラルに名も無きオリキャラ出てきます
序盤ジョルノ全く出てきません
途中に受験と全く関係ないブチャラティのターンがあります
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「そうか、君は学校に行っていたんですね」
オレが高校を受験したって話に、意外にもフーゴは喜んでくれて、少し照れ臭かった。
「…あんたやブチャラティのおかげで学校にまた行けたんだ」
このことを伝えようと思って久しぶりにここに訪れたのに、感謝を述べたい相手の一人は留守だった。
代わりに、前に来たときにはいなかった変わった前髪の金髪がいた。
早くに母を亡くしたオレは、ずっと親父と二人暮らしだった。
だけど数ヶ月前、親父はギャングに殺された。
理由は、借金。
オレはそれ以上は何も知らない。
何も知らないまま、返す金を求めてヤクの密売人になった。
正確には、された。
学校には、みんなに自分のやってることがバレやしないかと怖くて行けなくなった。
そんな生活から抜け出せたのは、その日ゴロツキ達の喧嘩の制裁に入ったフーゴとブチャラティに出会ったからだ。
彼らが現れて顔色を変えたゴロツキ達を見て、二人がギャングなんだとすぐに分かった。
現場の目撃者のオレは、当然彼らに喧嘩の様子なんかを質問された。
その時オレがヤクを持ってるのにブチャラティが気付いて、事情を話した。
その時の、怒りの色を携えた彼の目が忘れられない。
彼はすぐに、あのギャングに掛け合ってくれたらしい。
(そう教えてくれたフーゴは実際にその様子を見たわけじゃないから、平和的な交渉で済んだのかは分からない)
その間、オレの監視という名目のもと、フーゴが匿ってくれた。
それが、今いるここだ。
「僕が匿っている間に教えたことは役に立ちましたか?」
「ああ、一晩で学校に行ってなかった3ヶ月分の数学を叩き込んでもらったからな」
「随分強引なことをしたんですね、フーゴ」
ずっと黙っていた彼が口を開いた。
「フーゴの教え方が上手いんだ。学校の教師なんかよりずっと」
「その様子だと、フーゴは貴方にキレなかったんですね」
「ジョルノ、彼とあのド低能と一緒にしないでくれ」
そのジョルノが言うようなフーゴは全く思い当たるものがなかった。
公式の暗記と応用が得意なオレにフーゴは鬼のように問題を出してきた。
一つ一つを答えていく度、彼は嬉しそうだった。
キレた彼は、一体どんな感じなのだろうか。
「そういうジョルノは勉強は大丈夫なのかい?」
「ええ。復習は無駄ですので、一度学んだものは忘れません」
「…あんた、全受験生の敵だな」
オレの言葉に、ジョルノはクスリと笑いをこぼした。
「そうかもしれませんね。でも、僕は受験しませんから。貴方が学校に行って努力したことが、無駄にならないことを祈りますよ」
「ああ、僕も。良い報告を期待してる。本当にお疲れ様」
「オレの方こそ、ありがとうな」
別れ際に結果を伝えに来ると約束して、思い出の地を後にした。
数日経って、合格の知らせを届けに来た時には、彼らの姿は無かった。
後日何度か訪ねても、彼らと直接会うことは無かった。
数年後、新薬開発に成功し新聞にも取り上げられた彼の元に、送り主の書かれていない手紙と花束が届いた。
***
オリキャラ入れたらやっぱり説明が長くなってしまいました
ブチャラティはみんなのヒーローです
フーゴさんはナランチャほど頭悪く無い相手に教えるときはドSな教師レベルだと思うんです
ジョルノに教わるとしたら、同じことは二度と言わないのでノートとり損ねたら厳しそう、あと問題が解けないと言葉攻めが半端じゃなさそう
話の内容が受験要素薄い!