このままで。

Always been this way.

【企画】浄化(花承・死ネタ)

※死ネタ注意です。

順位通りの更新にならず申し訳ありません!シチュエーション6位は「後追い心中」でした。
承太郎が後を追うのと花京院が後を追うのとでは、かなりの差があるなと思います。
心中するのは相手への依存が一因なんでしょうか…。承太郎は自責の念、花京院は「自分は承太郎といて当然だ」という自惚れ。とかそんなイメージです。
花京院後追いという原作捏造他、自由に妄想します。いつかちゃんとお話にしたいです。

・承太郎が後を追う
@スタプラを使う
(若干ハイエロ×スタプラ前提)
「悲しむな。お前も会えるんだろう、あいつに」
貫いた拳は自分の一部であるにも関わらず、まるで自分の物ではなかった。
膝から崩れ落ちる身体、紅い血。
目の前に覆い被さるように倒れ込んだ巨体は、自分の体をすり抜けていった。
もう、見えない。
もういない。
(先に、会いに行きやがったか…)

A入水
流そう。
忘れたいことだらけだ。
死にたい。
すぐ出来るじゃあねえかよ。
冬の冷たい海は、白いコートにお似合いだ。
波打ち際の煌めきがまぶしい。
綺麗だ。
俺にそう言っていた、懐かしい顔が浮かんだ。
この淀みない海ほど、俺が綺麗だとは思えない。
あの時も、今でも。
汚い、自分は汚い。
息が、泡が、水面へと浮かんでいく。
ああ、綺麗な海に包まれていく。

***
今後もっとネタが浮かびそうな気がします。


・花京院が後を追う
@ハイエロを使う
「ごめん…ごめん…君も苦しいよね?ハイエロファント…ごめんね…」
掠れた声。
視界の緑が揺らぐ。
一瞬だけ緩んだ首元。
すぐまた意識を集中させると、一層喉骨が軋んだ。
苦しむのは僕だけでいいのに。
…ああ、そんなことを言っておきながら、彼が死んだ事実にがんじがらめな僕は、幸せを求めて死のうとしているんだ。
(…待っててね)

A拳銃
一瞬で終わる。
ああ、短い人生だったなあ。
でも、もう僕の心は死んでいたから。
君がいなくなって、とっくに僕は生きる意味を見失ったから。
手のひらから伝わる、無機質な冷たさ。
ゆっくりと、ゆっくりと、こめかみに宛てがう。
あの暖かな日々が、遠い。
そう、だから、もう一度。

B焼身
鈍く鼻をつく部屋の中。
窓は開けない。
空き家の床は埃を被っていて、一歩進む度にぎいぎいと抜け落ちそうな音がした。
ざっ、と摩擦音。ちりちりと炎が照らす。
小さなマッチでも、これだけガソリンを撒き散らしたなら大きくこの家を包み込むだろう。
姿を見せず隠れるように相手に近付くのが、僕のスタンドの特技。
僕も、死に顔なんて誰にも見せずに死んでやる。
あの世では、笑って彼に会ってやる。

***
花京院は穏やかに死ぬパターンか一瞬で確実にかのどちらかっぽいです。

個人的に承太郎の入水が一番ありかなあと思ってます。原作はどれもねーよ!という話なのですがそこはおいといて。花京院だとパターンがいくらでも考えつくんですが何故なんでしょう…。
ここまで書いておきながらですが、花承は生きて幸せになるべきです。

2014/09/06


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