このままで。

Always been this way.

心の奥底で(DIO、プッチ)

プッチの魅力ハンパないです
DIO様は多分プッチに一目惚れだったんだと思う

***

「神を讃歌するのに、何故人間を讃歌しないのか」

DIOが突然、質問する。

「…人間は、人間が完全で無いことを知っている、からじゃあないかな」
「…ほう」

プッチの答えに、DIOは何かを見出だす。

「私も元は人間だ。吸血鬼の体を手にする前まではな」
「しかし、君は人間をやめた。力を手にして君は、神に、『完全』に、最も近いだろう?」
「無論だ。…だが」

隣に腰掛けるプッチの肩を抱き寄せる。

「人間の、何かに依存しようとする力が、時に輝いて見えるのだ」
「…DIO、ぼくには君が、人間に憧れを持っているように聞こえるよ」
「…ありえん、とも言い切れない。だが、やはり人間が讃歌を送られることはない。完全こそが、敬われるべきなのだ。ただ」

恭しくプッチの左手をとり、手の甲にキスを送る。

「…君ほど興味を引かれる人間はいないがな」
「ではぼくは、君の未来に、讃歌を」
「…その未来に、君も居てほしいな」

***

見るからに怪しいけどすごく美しい、そんなDIO様とプッチの関係が好き

2012/02/09


back



×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -