花京院の言い訳(花承)
花京院が承太郎を怒らせたようです
***
「…おい、テメー…」
花京院の左耳に弱々しく訴える、承太郎の声。
低くて、心地よい響き。
その中に混じる、少し熱っぽい吐息。
「…あ、ごめん」
承太郎の右の頬に手を添えたまま、左の耳の形をなぞっていた舌を離す。
当たり前のように、右手は向こうの左手と絡み合っている。
「すまない、耳は駄目って言ってたね」
「分かっててやっただろ」
「忘れちゃうくらい習慣になってるんだよ」
さらりと言ってのけた。
すると、承太郎は『習慣』の言葉に反応してか、押し黙る。
どこか、恥じらいのあるような。
その表情を見て満足した花京院の微笑みに、承太郎は悔しそうに顔を歪ませた。
「とんだ習慣だな」
「君が拒否さえすれば止めるけど?」
「今さっきしたじゃねえか」
睨み付けるような眼光。
しかし花京院は全く動じなかった。
「僕にはそんなに嫌がってるようには見えなかったけど」
「なっ…!」
「…続けて、良い?」
嫌なら、拒めば良い。
態度で、示せば良い。
二人の表情は、ますます反比例するばかり。
***
テーマはレロレロ花京院
思ったよりレロレロが足りないのよぉおおおー!
承「なぜレロレロなんだ」
花「習慣だからドヤッ」
花京院ごめんなさい
2012/01/30