同日のリアタイより(花承)
リアタイで書いてたねこを承太郎のケースに置き換えてみた
若干承花なのかもしれない
***
最近、承太郎に悪い癖がついた。
「花京院、早く起きろ」
「やだ」
以前なら、ここで彼は布団を強制的に剥ぐか、呆れて部屋から出てしまうか、だったのだが。
195センチの身体を折り曲げ、花京院の顔に承太郎の顔が迫る。
「…」
「…」
「……(うわあ承太郎の顔近い近い綺麗可愛い)」
「……(やれやれ)」
視線は逸らさないまま、心の中で互いに互いを想う。
そっと、上から覗く顔に手を伸ばす。
と、同時に。
はあ。溜め息一つ。
花京院の右手が触れるより早く、承太郎の左手がその手首を掴んだ。
「で、いつまでこうしてるんだ」
「うーん、この良い雰囲気を満喫し終わるまで?」
「どこが良い雰囲気だ」
やれやれ、と今度は口に出してみても花京院はまるで態度を変えない。
いつまでも駄々をこねる子供の扱いなど知る由もない承太郎は、最近、承太郎なりの叱り方を覚えた。
手首を掴まれたままの右手の、人差し指に、キス。
その指を、ゆっくりと口に含む。
そして。
「!…承、太郎」
「…ふん」
甘噛み程度だが肌に触れた固さと、しっとりと指に残る感覚であっという間に目も冴えた。
承太郎の思い通り、という訳である。
(…なんて、乗せられてるフリしてるんだけどね)
少し前までよりわずかに増えた、二人のふれあえる時間。
花京院にとって、他ならぬ承太郎がくれる、大切な時間。
「…」
「花京院?」
「うん、起きるよ」
君の覚えた悪い癖。
それでも、僕に痛みと苦しみはまるでない。
今日は君のおかげで良い目覚め
か、も。
***
今回はこれで締めるって決めてたんだ…!
承太郎のねこ化かと期待してたらすみません
噛みグセ良いじゃん!
可愛かったら良いじゃん!
書けてすごい(自己)満足した
2012/01/28