日常 | ナノ
60日目(水曜日)

今日のコンビニはなんというかいつもより大人の雰囲気をまとっていた。コンビニの一角を占める雑誌コーナーに、とある男女が結構長い間いて、その、なんだ、大人の雑誌を食い入るように読んでいたのだ。

コンビニ店員としては長時間の立ち読みは注意しなければならないのだけど、内容が内容だったから声をかけにくく、中島くんと何度もアイコンタクトをしてしまった。「ね、あれどうする?」「俺には無理だ」「私にも無理」と牽制しあう私たち。

雑誌を読んでいる2人組はどちらも忍びのような装いをしていて、そのうちの1人は以前坂田さんとジャンプの取り合いをしている人だった。もう1人は眼鏡をかけた美しい女性で、なんというか、えーと、いじめられるのが好きなのかもしれない。そういった類の雑誌を読んでいた。気まずい。非常に気まずい。結局私も中島くんも注意することができず、見て見ぬ振りを決め込んだのだった。ていうか、いじめられるのが好きなら沖田を紹介してあげようか。あの人、人をいじめるのが生きがいだって言ってたような、言ってなかったような。

いや、だめだ。そしたら本当にそういうアレが始まってしまうじゃないか。そんなことになったら、気まずくて次から沖田の顔を直視できなくなってしまう。別に顔を見る必要はないんだけど、でも、なんか、うん。気まずい。他人のアレコレなんて想像したくない。やめよう。

あーもう!私日記に何を書いてるんだ?!時々コンビニでそういうコーナーに居座る人はいるのだけど、あんなにキレイな女の人は初めてだったから柄にもなく動揺してしまった。男の人はそういうものだからびっくりもしないんだけどね。はい!終わり!今日はもう寝る!明日このページ破きたくなりそうだな。堪えよう。




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