日常 | ナノ
52日目(火曜日)

今日はコンビニにとんでもなくスタイル抜群な美少女が現れた。その人はお腹やら脚やら脇やらがめちゃくちゃ見えるセクシーな着物を着ている上に目が醒めるような金髪でおまけに美人だったのでお店に入った瞬間から私と中島君の視線を釘付けにしていた。更にポイントが高いのが、レジを終えてレシートを渡したら「ありがとうございまーす」と笑顔を向けてくれたこと。派手な見た目とは違って常識人なのかもしれない。

そういえば店を出る間際に彼女が電話をし始めたのだけど、電話先に向かって「え?!しんすけ様が行方不明??!すぐ戻るっス!!」と話していて、あんなに麗しいのにボディーガードみたいなことまでやっているなんて凄すぎると思った。神楽ちゃんといいお妙さんといいかぶき町には美しくて強い女の人が沢山いるみたいだ。

ああ、美しいといえば今日何の前触れもなく打ち上がった花火がきれいだった。何発か上がる花火をアイスをかじりながら眺めていたら隣にいた人が「随分小せー花火だな」と呟いたので、いやいや十分立派だろディスるなよという視線を向けると、呟きの主は以前私を辻斬りから守ってくれたお兄さんだった。「また会ったなァ」と煙管を蒸しながらこちらを見るお兄さん。私だけアイスを食べているのもどうなの?と思って「お久しぶりです。アイス食べますか?」と持っていた袋を差し出したら「またそれか」と笑われた。また?私前にもアイス渡したっけ?覚えてない。

ていうかあの人いつも高そうな着物着てるけど何してる人なんだろ。めっちゃ偉い人だったらどうしよう。…なんか不安になってきたな。もう余計なことを考えるのはやめて寝よう。おやすみなさい。




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