幸村精市生誕祭2013
草木も眠る丑三つ時…とまではいかないまでも
中学生が学校にいるのはやや不自然な時間
部長である幸村を除く、立海テニス部レギュラー陣が
薄暗い部室に集まっていた。
「いよいよ作戦決行の日まで一週間をきった。」
ホワイトボードの前に立つ柳が静かに口を開いた。
「幸村生誕サプライズパーティ、最後の打ち合わせを始める。」
サプライズ、ということで
柳に視線を送るレギュラー達の目は真剣ながらも期待で溢れている。
「まずは食糧調達係。丸井、ジャッカル、赤也。」
「プレゼントは柳生と仁王。」
「俺と弦一郎はコートに残り、不足の事態が発生しないか見張っておく。何かあれば携帯に連絡するので各自気をつけておいてくれ。」
それぞれ力強く頷くと、柳が開いていたノートをパタンと閉じた。
「精市は勘が鋭い。少しでもいつもと違う行動をすれば悟られかねない。あくまで自然に、だ。ただし気負いすぎて自滅しないように、特に赤也。」
「目指すは完璧なるサプライズだ。」
「イエッサー!!」
レギュラー陣の頼もしい声が夜の空気を震わせた。
レッツパーリー!
食糧を調達せよ
プレゼントを調達せよ
みっしょんいんぽっしぶる
最後の仕上げ