幸村×日常の失恋ED
苦手な方はご注意ください。










「名字にだから言うけど…女の子には大抵恋愛対象として見られちゃうから。友達になれる子っていないんだよ」


知ってるよ
幸村くんがモテること。

よーく知ってる。



「うわ〜…モテる人は言うことが違うね〜」

無理やり笑って冷やかすように言うと、幸村くんは困ったように笑った。


「名字は俺のこと、絶対好きにならないだろ?だから安心して一緒にいられる貴重な存在なんだよ」


「なぁにそれ」

幸村くんて、意外と見る目がないんだね。


私がこの気持ちを隠して友達として接していれば
ずっと幸村くんは、そばにいてくれる。


好きだという気持ちを
隠しさえすれば


涙がこぼれてしまわないように
空を見上げて
無理矢理笑った


どんな形でもいい。
そばにいられるなら。


だから幸村くんは
大事な友達。

そんな日常。






アネモネの花言葉
恋の苦しみ、薄れゆく希望
(赤)君を愛す