時間は誰にも止めることなんかできるはずもなく。

今日もあっというまに放課後になってしまった。



「名前子ちゃん達写真持ってきてくれた?」

「うん!持って来たよー」
「あたしも」

みっちゃんもたくさん持ってきたようで、机いっぱいに写真が広がった。

「名前子目瞑ってるのばっかでまともなの見つけるの大変だったよ」

「………申し訳ない…」

今からレイアウトを考えるらしく、
文集委員の子達が写真をいろいろ並べ始めた。


いいなー
なんか楽しそう


「よかったら名前子ちゃんとみっちゃんもやる?」

「いいの?」
嬉しいー!

「うん、ぜひ」


誘われるがまま空いてるイスに座り、
みんなの写真を夢中で見た。










「今日はここまでにしよっか」

「わ、もうこんな時間かぁ!」
一生懸命作業してたらいつの間にか外は真っ暗だ。
すーっごく楽しかったなぁ!


明日も手伝う約束をして、気分良く電車に乗った。




遅くなっちゃったなー

電車から降りると、もうすっかり夜になっていた。
この時間は人通りも少ないみたい。


「名前子」

「わ!…精市!」

びっくりした!


「名前子がこんなに遅いの珍しいね。」

「うん。文集手伝ってたから」

「あぁ、昨日の写真か」


精市は…今日も部活だったんだろうなぁ

軽々持ってるけど、重そうなテニスバッグを見た。


やっぱり

精市の一番ほしいものあげたいなぁ…



あ、うっかり明日も文集を手伝う約束をしてしまったんだった…


あぁ…私のバカ




あと3日