んな日にも 29












翌日、神出鬼没で出席日数がどうなってるのか嫌でも気になる六道骸が珍しく来ていたから、話しをしていると携帯のバイブに気付く。この時間に着信があることは珍しく、開くと獄寺さんからのメールだった。





――――――――――――――――

:獄寺さん
:おはよう

・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は良い天気ですね。
学校頑張って下さい


uri.jpg


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瓜がベランダで背を反らせて気持ちよさそうな写真が添付されているシンプルなメール。
だけど、メールがきた事と写真が嬉しくて直ぐに返信して骸に向き直ると、ニヤニヤしながらこっちを見ていた。


「なっ何だよ!」

「随分嬉しそうですね。誰からのメールですか?」

「だっ誰からでもいいだろ!」

「彼女でも出来たんですか?」

「はぁ?んなわけないだろ!」

「怪しいですねえ」

「ほんと、違うから!」


いきなり「彼女」とか言い出したから慌ててしまって余計に怪しくしてしまった。俺ってほんと馬鹿だな。
でも、そんなに嬉しそうな顔をしてたのか…


「はい♪」

「?…何だよ」

「彼女じゃないと言うなら証拠に今のメールを見せて下さい」

「はぁ?」


目の前に携帯を乗せろとばかりに手を出される。何となく獄寺さんのメールを見せたくはないんだけど、ここで見せないと更にやっかいになりそうだから携帯を出す。


「相手のメールを勝手に見せるのは嫌だから、俺の送信メールで勘弁しろよな」

「はいはい、いいから見せなさい」





―――――――――――――――


to:獄寺さん
:おはようございます

・・・・・・・・・・・・・・・

ほんと、良い天気ですね
瓜も気持ちよさそう

獄寺さんも仕事頑張って下さい


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「…やっぱり彼女じゃないですか。しかも年上」

「何でそーなるんだよ!どー見ても知り合いとの朝の挨拶メールだろ!」

「いいえ、知り合いと朝に挨拶だけのメールなんてしません。ましてや"仕事頑張って"なんて、ラブラブなカップルです。まぁ100歩譲っても、どちらかが攻めてる状態ですね(まぁ、この反応じゃあ付き合って無いのは本当かもしれませんが、相手からメールが来たとゆう事は向こうが攻めで綱吉君もまんざらじゃなさそうですね)」


骸の言い分は偏った考えだと思いながらも「確かに」とも思う。だって今まで友達と用件の無い挨拶メールなんてしたことが無い。
獄寺さんが俺を「セメル」…ってどうゆう事?


「なぁ、むく…」


ガラッ!


「ほら、席につけー!」


骸に聞こうと思ったのに、タイミング悪く先生が来てしまった。
その後の休み時間、骸はやっぱり神出鬼没で全然話が出来ずに結局昼休みになってしまった。







ー29ー



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