んな日にも 10













俺はモデルの件で獄寺さんは嫌だったみたいなのにはしゃいじゃってたから、おあいこにして下さいと言ったら、獄寺さんはおあいこですね。と笑ってくれた。
良かった。大きな声出したり笑っちゃったから、不快にさせたかと思ったんだけど優しい笑顔を向けてくれた。


その後は獄寺さんと俺でディーノさんを着せかえ人形にして遊ん…服を選んで帰って来た。
ディーノさんは俺を家まで送ってくれたけど直ぐに部下のロマーリオさんに仕事をしろと連れて行かれていってしまった…。





「今日は楽しかった…」

ベッドへ腰かけながら1人呟いてカバンから1枚のカードを取り出す。
帰り際に獄寺さんがくれたボンゴレのDMだ。綺麗な瓶に猫がすり寄っていて可愛くて綺麗なカード。瓶のラベルがボンゴレになってる…雑誌しか知らないけど本当に宣伝らしい宣伝をしないんだな。

服もそーだ。帰りにディーノさんは今までもよくボンゴレの服を着て俺と逢ってると話してくれた。普段着だから本人も気にしてないらしいが、ブランドのロゴやモチーフが全面に押し出ている服が無いので今まで気付かなかった。
もしかしたら、あまり分からないようにロゴやモチーフを使ったデザインの服があるかもしれない。今度行った時に獄寺さんに聞いてみよう。

今度…は、自分で買いに行く!と宣言したはいいけど、やっぱり1着でも高校生の俺には手が出しづらい金額だったなぁ…。
ディーノさん曰わく、若い子にも着てほしいから同じ様なブランドに比べると0が1桁も2桁も少なくて良心的だと言ってたけど…。

バイト増やそうかな…いやいや、俺は何やってもドジってばっかりのダメツナだから増やしたら勉強に影響が出て今のバイトまで駄目にしかねないから止めよう。
とりあえず今のバイトを頑張ってまた早くボンゴレに…獄寺さんに逢いに行こう。

獄寺さん…格好いい人だったな…。
まさか憧れのこの人に逢えるなんて思ってもみなかった。
携帯を開いて待ち受けを眺めれば、優しい笑顔の獄寺さんを思い出す。
こんなに格好いいのにすごく気さくで、優しい人…

ディーノさんとは親しさを感じた。俺もあんな風な関係になりたい。今日逢っただけで凄く惹かれた。
憧れの人と逢えたからか、何だかまだドキドキしてる。







ー10ー



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