の香り 6
綱吉が獄寺は我が儘を言わないと思っていると同様に、獄寺も綱吉は我が儘を言わないと思っているので、力いっぱい頷く。
「あのね、"同じ香りをつけてる日は、君の家に遊びに行く日"って決めていい?」
まるで予想だにしない可愛らしい、けれど少し積極的な申し出に獄寺は思わず涙ぐむ。
「勿論、毎日同じのをつけ続けるとかは駄目だし、それ以外の日にも行きたいんだけど…あれ、なんかこの案あんまり良くないな〜」
ごめん、ごめんと苦笑いする綱吉の肩に獄寺が顔を伏せる。
自分が贈った物なのに、以前からこれが綱吉の香りだったかのように馴染んでいる甘やかな香りに心地よい痺れを感じる。
「申し訳ありません、少し…このまま…」
幸せを噛みしめたいです。と言った最後の方は掠れた声になってしまっていたが、綱吉には十分聞こえる距離。
綱吉から遊びに行きたいと言うことは少なく、自分がいつも少し強引に招いてる事に不安を抱いていたが、それは獄寺同様、綱吉も遊びに行く口実を探していたから。それが分かって安心する。
まだまだ恋人同士がぎこちない2人だけれど、色々な事をきっかけに、お互いを分かり合い近付いていく過程が大切。
その夜、綱吉は獄寺の、獄寺は自分用にも買っておいた綱吉に贈った物を紙に吹きかけて枕元に置き、お互いを感じ、優しい気持ちで眠りにつくのだった。
end
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!
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後書き↓
好きな相手の香りって、凄くドキドキするよね。きっと獄寺君はさり気なく良い香りがしそう。そーゆうことに興味が無かった綱吉君も獄寺君と付き合っていくとお洒落さんになるよね★
かっこ良い攻めが受けにすり寄って甘える。受けは母性愛的な感じで甘やかしてしまう。
そーゆうカップルの妄想が大好き!←
とゆう、欲を詰め込んだ作品になっちゃいました(笑
革のブレスと混ざると変な匂い。は高校の時の実体験です。(笑
シルバーアクセとかでもアクセ着けた後に気付いて上から香水やるとアクセが変色したり、肌が荒れたりする…けど外すのは面倒ってのもあり、その後手首につけなくなりましたねぇ…
獄寺君もこーゆうアクセしてると手首はヤバいだろうな。って思ったので勝手に妄想を膨らませた感じです…。
書いてたら自分も新しいの欲しくなって衝動買い(。・_・。)ノ
トップの香りが基本的にどれもあんまり好きじゃないので、いつも買うときに悩むんですが、今回はBVLGARIのオムニア アメジストを買いました★
7,8年くらい前に普通に出回ってたBURBERRYの香水が欲しいんだけど、さすがに売ってないし、似たのも無いんですよね〜…。
今のは好みじゃない〜(=_=)
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