めるもの 3











獄寺の話によると、ボンゴレは10代目暗殺計画を事前に察知し、犯人を突きとめている最中に計画内容が空気感染によるウイルス兵器だと判明。

犯行マフィア潰しと同時進行でワクチンの生成を始めたが、間に合わなかった場合を考えウイルスを粘膜から吸収させない薬を綱吉に与えることにした。

しかし、綱吉がそれを知った事を相手に感づかれては犯人を捕り逃すことになるかもしれない。

そんな時にたまたま綱吉が風邪をひきシャマルが薬を処方する事になり怪しまれずに薬を投与出来たが、その薬のせいで呼吸器系には負担をかけているとゆう事だった。

綱吉は立場上狙われる事は今更で、手段によっては自分に報告が上がらない事は既に日常化しており、容認しているわけではないが、自分が抱えている案件を遂行するために守ってもらう事に信頼を置く事にしていた。



綱吉は話の内容を納得したことをドアを叩く事で知らせる。


「組織は潰してきました。それで俺は先程戻ってあなたの容体を聞きました。…確認とワクチンが引くのにまだ数日かかるので、外部の接触はまずいとゆうことです。…ですから、奥の部屋であと数日…すみません」


…コンコン


「10代目…」




この部屋の奥には数ヶ月は普通に暮らせる造りになっていて、普段からそこに寝泊まりすることもしばしばあり、綱吉は大人しく従う事にした。










隔離状態から数日が過ぎたが綱吉の容態は依然悪いままだった。

体調不良の疲労、薬の副作用、さらに密室でパソコンだけでの外部とのやり取りが綱吉を精神的に疲れさせていたのだ。





何もかけずに力無く横たわる身体を無駄に大きなベッドが元々標準の成人男性より小柄な綱吉の身体を更に小さく見せている。

獄寺は内心で舌打ちすると、ベッドへ静かに腰かける。
寝顔ですら疲れが伺え、いたたまれず頬にキスをすると、身じろいだ拍子に呼吸が乱れたのか綱吉は咳をしながら横を向いた。

獄寺は眠っていても苦しそうな綱吉の背中にそっと手を添えて軽くさすると、それが良いのか心持ち呼吸が楽そうになった。







ー03ー

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