んな日にも2-13












「え?…獄寺さんがモデル!?」

「黙っててすいません。恥ずかしくって…」



見学当日、獄寺さんの仕事が終わる頃にボンゴレへ行き、車で移動中獄寺さんは少し困ったように笑った。

暫くすると撮影現場になってるとゆう都内のホテルに着き、入口に車を停めた。
すると、ホテルの人が車を「お預かりいたします」と言い、車を走らせて行った。
それをボーっと見ていたけど、獄寺さんによばれて慌ててついて行く。
フロントだけでも広く、エレベーターもタワー毎みたいで、こんな場違いな所に1人でいられない。

エレベーターに乗り込み、夜景が綺麗に下へ流れていくのを硝子に手をついて見ていたら獄寺さんに髪を撫でられ、子供っぽい自分の行動が恥ずかしくなり話をふった。



「あの…でも、モデルは…」

「えぇ、正直乗り気では無かったんですが…7連休の休みを餌にされちまって」

「7連休…?」

「沢田さん、その7連休…俺と一緒にいてもらえませんか?」

「…まさかっ!そのために?」

「…はい」

「………」

「沢田さん…お願いですから、困らないで。これは100%俺の意志でやる仕事です。以前とは違うんです」



忙しそうな獄寺さんにはゆっくり休んでもらいたいと日頃から思っていたし、2人でいられる時間の少なさに寂しさを感じていることに気付かないフリをしてきた。
その休みを自分と過ごしたいと真剣な顔でハッキリ言われれば嬉しくないはずはなく、俺は頷くことしか出来なかった。

それを承諾と受け取ったのだろう、獄寺さんは心底安心したとゆう風にへにゃり、と顔をほころばせた。


エレベーターが目的の階に着くと、降りるように促されそのまま絨毯の廊下を進み、ある部屋の前に着くと獄寺さんはベルを押し、一度下を向いて深呼吸をすると、中からの問にスッと顔を上げ「獄寺です」と低く答えた。


その獄寺さんの横顔に見とれながらも、何故か俺の中では微かな不安感が胸をくすぶった。







ー13ー



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