んな日にも Act.2_1
「で?」
「え?だから、昨日は1カ月記念に携帯ストラップを貰って、あ!これもボンゴレのやつで、俺がライオン、獄寺さんが猫のモチーフが着いてるんだ。ほら!」
「違いますよお馬鹿さん。そんな事を聞いてるんじゃないんです。で、その後どこまでいったのか!です」
「何処にも出掛けてないよ。さっき獄寺さんちって言わなかった?」
「…言い方をかえましょう。彼は不能なんですか?」
「何が?何か馬鹿にされた気がするし、さっきから骸の言ってること分かんないんだけど山本っ!!」
「アハハ、俺にあたるなって。…それに、骸もそれくらいにしろって。それがツナの答えって事なのな」
「そんな事分かってますが、いいんですかコレで」
「まぁ、本人達次第だからな〜」
「あのさぁ、人に話させといて2人しか分からないこと話さないでくれる?」
ここは学校の屋上。今は昼休み。
月曜日の恒例になった山本と骸への
【獄寺さんとの週末報告】をしている。
もちろん自分から言い出したわけではない。1ヶ月前、獄寺さんが学校に来てからはじめての月曜日…思い出しただけでもおぞましい女子の質問攻め。
助けてくれたのはまた骸で、屋上に隠れているように言われ、暫くして教室に戻ると嘘のように普段通りだった。
…いや、女子はいまだに微妙に俺と距離を取る。骸が何か言ったのは間違いないけど教えてくれない。
元々、山本には話すつもりだったけど、2度も助けたのだからと骸には洗いざらい吐かされた。
そして、俺は週末にほぼ獄寺さんちに泊まりに行くからその報告を月曜に2人へする事になっていた。
「わりぃ、わりぃ!それよりツナ、午後一に数学の授業でミニテストあるって言ってなかったか?」
「あぁ!!そーだった!俺戻って予習する!骸は…いいのか!じゃっ!」
「人に聞いといて返事を無視するんじゃありませんよ…ってもう聞こえませんか」
「またな〜!」
「山本君…僕は君が少々意外ですよ?このままでいいんですか?」
「ん〜?だからそれは本人達次第って…」
「違いますよ。綱吉君をあの男に取られたままで。って事です」
「…骸さぁ、いっつも勘違いしてるみたいだけど、まじで俺とツナは親友!だからツナが幸せならそれでいいのな!もちろんツナを傷付ける奴なら容赦しないけど」
「それならなおのこと、あれじゃ保ってあと1ヶ月くらい。確実に彼が傷付くのは目に見えてますよ」
「ん〜、それはまぁ…」