3

「俺らここ使いたいの!」
「僕もここ使いたいの!」
「ストーカー君がいると邪魔なんだよ!」
「僕はストーカーじゃない!」
「会長のストーカーだろ!」
「ストーカーじゃないもん、親衛隊だもん!」
「もんとかキメェぞその顔で!」
「顔は関係ないだろ!」

 むっきぃぃぃ、こいつら僕の顔を馬鹿にしやがった。

「関係ある! 親衛隊なら普通は可愛いだろ! お前不細工じゃんん!」
「そんなことないもん!」
「だからキメェって! もんやめろ!」
「もんもんもんもんもんもんもんも」
「だーっ、うぜぇ!」

 僕は不細工じゃない! 確かに可愛いくはないけど、不細工じゃない! 糸目とかはなぺちゃとか言われるけど不細工じゃない!
 だから腹が立ったのでもんもん言いまくってやった。そしたら1人に殴られた。
 僕は初めて人に殴られて呆然としてしまった。

「………」
「……なんだよ、おいそんなに痛かった?」

 急に僕が黙ったせいか殴ったやつは心配してちょっとおろおろし始めた。

「…う、う」
「う?」
「うわあぁぁぁぁん! パツキンに殴られたぁぁぁぁ!」

 ほっぺたが痛い、僕のほっぺたが痛い、とにかく痛い!
 僕はあまりの痛さに大声で泣き始めた。



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