一万ヒット記念8

 トイレに着くと自然と尿意が湧いてきたユーシスはズボンのチャックを下ろす。
 だがその瞬間、男の手がユーシスの股間に置かれた。

「んふふ…シュンミ様、今日はやけに警戒心ないですねぇ」
「えっちょっ、君何を…!」
「“君”だなんて…。いつもみたいに“クソ野郎”って僕のこと罵って下さいよぉ」

 男はユーシスの一物を下着から取り出し扱きはじめる。

「あっ! や、やめて! っく!」
「あぁ可愛い…シュンミ様超可愛いぃ。食べちゃいたい」

 男はべろん、とユーシスの首筋を舐めた。



********


ニリアside

 なぜか胸騒ぎがする。やはりこのまま授業に出るのは危険だ。
 しかしどうやって授業を回避するか…

「よし……」

 息をふうと一つ吐いてから、俺はお腹を押さえて唸り始めた。

「うーん、うーん」
「ユーシス様っ!? いかがなされました!?」
「お、お腹が痛い…」

 ――仮病を使うことにした。案の定まわりの生徒は「授業はご無理では」とか「トイレに行かれては」とか気を使ってくれる。

「うん、じゃあちょっとトイレに行ってくるよ……授業は先生に休むと言っといてくれるかい…?」
「はい! 分かりました! 伝えておきます!」

 俺は教室をでて生徒の助言通りトイレへと向かった。授業の間トイレで時間をつぶそうと思ったからだ。



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