16

「まずは指一本だけ入れるから」
「お、おう」

 未知なる体験に俺は少し怯えながらも、とりあえず受け入れる。
 と、にゅるっとけつに何かが入った。

「う…」
「痛い?」
「いや、驚いただけ…」

 痛くはない。痛くはないが異物感というか違和感が強い。
 これがちんこになったら俺は一体どうなってしまうんだ。

「大丈夫よ! ゆっくりじっくり慣らしていくからね!」
「そ、そうか」
「うふ、ゆっくり、じっくり、ね!」

 俺が緊張しているのが分かったのか裕也がそうかいった。安心させようとしてくれたのかもしれないが、なんか最後の言い方が……怪しい。


******



「ん、あ……」
「だいぶ慣れてきたわねー」

 どのくらい時間が経ったのかよく分からないけど、とりあえず窓の外はだいぶ暗くなった。
 尻は摩擦のせいか嫌に熱くなんだか体も火照っていた。
 宣言通り裕也が丁寧に慣らしてくれたおかげで、今のところ傷がついたりはしていない。違和感もだいぶ薄れた。

「も、もう入れてもいいんじゃないか?」
「あらん、ダメよぉ。ゆっくり、じっくりだもの。もぉっと真知ちゃんをとろっとろに溶かさないとねっ」
「あ、そう……」

 下半身から聞こえてくるジュプジュプという音が恥ずかしい。裕也に挿入を提案するがウィンクと共に却下された。

「ん〜、どこにあるのかしら…」
「なにが?」
「真知ちゃんのイイところ」

 困ったように裕也が言う。
 なんだそれは! 俺には良いところがないってことか! 俺に取り柄がないみたいな言いやがって!

「裕也! それはどうい、うぁっ!」
「あっここぉ?」
「わぁっあっ、や、めろっ!」

 文句を言おうとしたら、突然体になんとも言えない刺激が走った。裕也が指を動かすたびに舌がひきつって喘ぐことしかできなくなる。



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