15

 じゃああたしの部屋に行きましょ、と言われ二人でタオルを腰に巻いてお風呂を出た。
 裕也と共にベッドの端に座ると、俺達は見つめ合う。

「ん…」

 そして唇を啄むような浅いキスから段々と俺達は舌を絡め深いキスをし始めた。
 お互いの唾液を交換するかのように舌が激しく蠢き、どちらとも分からない唾液が顎を伝う。
 ふと目を開けると裕也も目を開けていた。裕也は今まで見たことのない情欲に濡れた目をしていて、その目に見つめられて俺は体にぞくりと鳥肌が立った。
 気付けば、自然とベッドの上で体をまさぐり合っていた。

「あっ……」
「ん、そこ…もっと…」

 熱く息を吐きながらお互いのペニスを抜き合う。
 ぬちゃぬちゃとイヤらしい音がとても俺を興奮させた。
 が、裕也は途中で手を止めてしまう。

「やめんな…」
「これも気持ちいいけど、今日はこっち…」

 思わず文句を言うと、裕也はくすりと笑って俺の尻を撫でる。だけどいつもより余裕はないのか、触り方はどこか荒々しい。

「……ローション塗るね」

 頷くと、ヒヤリと尻に液が垂れるのが分かった。

「少しずつ慣らしていくから」

 そう言って裕也は俺の太ももにちゅ、とキスをする。
 慣らすってつまり、そういうことだよね………。
 ………頑張れ、俺!



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