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 女子高生は背が高く、それでいて肉付きが良くて、そしてふんわりとした焦げ茶色の髪の毛はまさに俺の好みそのままだった。
 しかも顔も可愛い。切れ長な奥二重だ。タイプだ。すごくタイプだ。

「あの……」

 思わず見とれてぼうっとしていると、こちらを心配そうな顔で伺う女子高生がいた。
 慌てて俺は立ち上がり、服に付いた埃を払う。

「あ、はは! だ、大丈夫です!」
「そうですか? 良かった!」
「すみません、俺余所見してたから…」
「あ、いえ。私も不注意でした」

 ハスキーボイスもなかなか良い。


******


 あのあとなんやかんやで女子高生と仲良くなりメアドを交換した。
 名前はひろみちゃんと言うらしい。
 彼女の年齢は一歳年下だった。ひろみちゃんは大人っぽいので、俺はてっきり年上だと思っていた。
 メールでひろみちゃんに「今、付き合ってる人いる?」と聞かれ俺はつい、いないと言ってしまった。
 だってあまりにも俺のタイプなんだ。……別に葛西の事裏切ってるわけじゃないし、問題はない。……はず。



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