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「わっ葛西!」
「可愛い! 真知ちゃんマジ可愛い!」
「ちょっ服汚れる」
葛西が首にキスをしてくる。しかし白塗りの顔がシャツについてしまいそうになるので慌てて葛西の体を押す。
「シャツ汚れるから化粧落としてよ」
「そしたらいちゃいちゃして良い?」
「う…まぁ、良い、よ」
すると葛西は「三分で落としてくる!」と言って洗面所へ走った。…三分で白塗りが落とせるのか? と思っていたら葛西は二分で落としてきた。
化粧を落とした葛西はいつもの葛西でなんだかホッとした。やはりデーモンはちょっとな…
「さっいちゃいちゃするわよっ」
「んっ…!」
目をキラキラさせた葛西にキスをされる。一瞬身構えてしまうけど、もう何度かしているから慣れたものだ。
葛西の唇は意外と柔らかくてなんだか気持ちいい。
「んぅ、んん、か、さい」
「…なぁに?」
葛西の声はいつものようなオカマ声じゃなくて普通の声で、男の色気みたいなものがあってちょっとドキドキした。
「キス、きもち、いい……っあ!」
「あー可愛い! ちょー煽られたー」
「んっ、あっ、あぁんっ、か、かさ、」
「裕也、って呼んで…」
「ゆ、ゆーやっ!」
いつかトイレでやられたみたいに、葛西に性器を弄られ声が上がってしまう。それに葛西の名前を呼んだらなんか恥ずかしくなってしまって、ただでさえ熱くなっている顔にさらに熱が集まる。
「真知…気持ちいい…?」
「あっ、気持ちいいっ! んぁっあっあっ」
「んー、可愛い!」
首筋にちゅっちゅっとリップ音を立ててキスをされる。それすらも気持ち良くて声が上がる。
「んくぅっあっゆーやっ、も、もう、っあ、い、いっちゃっ」
「ん」
「あっあっ、んーっ!」
ついに俺はイッてしまった。イッた後はどこもかしこも敏感で、葛西のキスにもびくびくと反応してしまう。
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