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明けない夜はない。
朝起きたらこの世界爆発してねぇかな、とか金武くんがすげぇデブの巨根の脂ぎったオヤジにオカマ掘られてたらいいのにな、とか考えたけどそんなことはなかった。
朝起きても世界は爆発してないし、勉強会やらに行くと金武くんは元気ピンピンでにっこり笑って俺を出迎えた。
俺の体調はまあ良くなっていて、熱も下がっていたから休むわけには行かないよね。しかも休んでも金武くんのお仕置きが待ってるんだよ。うわぁい、全く嬉しくないぜ。
勉強会には俺と金武くんの他につり目の猫みたいな顔した男の人とキースちんがいる。
「僕は預言者様に仕えている、キャシルというものだ。君たちには陽月のしもべとして必要な作法を覚えて貰う」
キャシルさん、いやキャシルたんと呼ばせて貰おう。キャシルたんはなんていうかいかにもストイックそうなザ、秘書みたいな男。啼かせたくなるタイプだね。ふへへ、ちんこ舐めてえ。
でもしもべってどういうこと。
「だから頑張ってね」
にこりとキャシルたんは笑う。
あれ、なんかこの笑い方って隣にいる誰かさんと被るんですけど……。
ドエスが2人か……死のう。
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