29
翌日、俺は熱を出した。金武君に会ったショックのせいかあれからずっとベッドで横になりっぱなしだった。
おかげで金武君とやる勉強会とやらを休めて嬉しかったけど、治れば嫌でもやらなきゃいけないかと思うとげっそりした。性欲も湧かない。
キースちんはびっくりするぐらい心配してくれて、手厚く看護された。いつもとのギャップが俺のちんこをくすぐった。
だけど、金武君がお見舞いに来たことでそんなちんこもすぐ元気を無くした。
「やぁ、三郎君。具合悪いんだってぇ? 大丈夫?」
「あ、う、うん」
にっこりと笑う金武君は一見とても優しそうなピンクちんこの持ち主だけど、実際は鬼畜悪魔などす黒ちんこの持ち主なのだ。
「僕、心配したんだよ? 初日からいきなり休むんだもの」
そう言って金武君は俺の襟を直すかのようにして、ぐっと顔を近付けた。
「明日は這ってでも来てね。じゃないとお仕置きだよ?」
とっても楽しそうな声で俺の耳に囁く金武君。
金武君にされたことがフラッシュバックしていく。
******
「あーあ、残念。こぼしちゃったぁ」
あまりの不味さに口からザーメンがこぼれてしまった。
呆れたようなつまんなそうな、そんな声で金武君が呟く。
「悪い子にはお仕置きが必要だよね? 三郎君」
恐る恐る顔をあげると、にんまり笑った金武君がこっちを見てた。
「今日はちんこに管入れてみよっか」
そう言う金武君はとっても楽しそうで……
******
いつかと同じ笑みを浮かべる金武君に、俺は恐怖を感じた。
「それじゃ、また明日ね」
金武君はヒラヒラと手を振って部屋を出ていった。
俺は一層具合が悪くなり、白衣の天使キースちんに看病してもらった。あぁ癒される。
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