25

 陛下にロックオンされているだろう尻を抱え、俺は将来あの陛下にカマ掘られケツアクメを決めるのかと思うと恐怖で夜も眠れなかった。怖いよぅ。クーナさんのピンクの乳首がまたみたいよぅ。そしたら頑張れる気がするよぅ。ついでにクーナさんのピンクちんこ舐めたいよぅ。
 寝不足でフラフラの俺に、起こしに来たキースちんは少し驚いたたようで、体調を気遣ってくれた。

「大丈夫か?」
「いや、ダメ」

 キースちんの逞しい体にしなだれかかっても、キースちんは俺を突き放すことなくむしろ支えてくれた。やさすぃ!
 調子に乗って乳首を触ったら、手をペシッと叩かれた。ちぇっ

「ともあれ食事をして、そしたら陛下からお話がある。そのあとはゆっくりと休め。体調を整えるんだ」
「あーい、分かった」

 どこかまだ眠い俺は目をこすりながら頷く。
 キースちんは一度部屋を出て朝食をお盆に乗せて持ってきてくれた。

「あーんして」
「自分で食べろ」

 必殺、三郎のきゅんきゅん上目遣い! を使ってキースちんに、あーんをおねだりしてみたけどあっさり断られた。
 その反応がアシュラちゃんと同じで俺はどこか切なくなった。アシュラちゃん元気でやっているだろうか。俺のちんこマッサージが恋しくなってないかなあ。


*******


 深夜、クーナは滅多に飲まない酒を、戸棚から出しコップについだ。貰い物の酒は古いものでよく熟成されていた。
 酒に弱いためすぐに酔い、クーナは顔が真っ赤になった。けれど飲むのをやめようとは思わなかった。

「………うっ、うぅ」

 クーナの口から嗚咽が漏れる。
 と、同時に小屋の扉が控えめに叩かれた。
 クーナは動きを止め、扉を見る。
 もう一度、トントンと扉が叩かれた。
 もしかしたら、いやまさか、とクーナは考えながら席をたち、フラリと扉に向かう。

「………だれ?」

 キィ、と木製の扉が音を鳴らした。
 扉の前の訪問者は2人だった。クーナはやはり、と思ったががっかりした。
 2人組はフードを深く被っていて顔がよく見えない。クーナはジィと2人を覗きこむように見つめた。

「酔ってるのか」
「………だれ?」

 1人が驚いたようにそう言った。
 真っ赤な顔でフラフラとしながらまた同じ事を聞いたクーナに、男は苦笑した。
 男がするり、とフードを脱ぐとクーナの目はみるみるうちに丸くなった。

「話したいことがある」

 男はそう短く言った。
 もう1人もフードを脱ぐ。すると獣の耳がついた金髪が現れる。
 深夜の訪問者はアシュラとショーヤだった。



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