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「ひ、ひぃぃぃぃぃ!」
ま、まさかこいつぼ、ぼ、勃起してるんじゃ…
「……ふっ」
「いやぁぁぁあ! 変態ぃぃぃぃ!」
恐る恐る悪魔を見上げると奴はニヤリ、と俺を見て笑った。
俺はゴキブリを上回る早さでプリケツお兄さんの元へ戻った。
「お兄さんおじさんあいつマジやばい超やばいぃ! ちんこギンギンに勃起させてるよぉ! ほら今も俺をあんなに欲の孕んだ目で見てくる! きっと頭の中で俺の事犯しちゃってるよぉぉ! いやあぁぁぁ視姦されてるぅぅぅ! 犯さぁれぇぇるぅぅぅ!」
「ば、馬鹿! 陛下がそんなことするわけないだろう!」
「いやあぁぁぁぁぁ三郎犯されちゃうよぉぉぉ!」
お兄さんに助けを求めて抱きつく。っていうのは振りでこっそりお尻をなーでなで。うん、中々いいケツしてるじゃないか。どれ、ちんこはどうかな…
そっとちんこに手を伸ばしたけど、ペシッとはたかれた。三郎、悲しい!
「ハッハッハッハ! 面白い、気に入った!」
後ろから奴が大声で笑ってきた。何こいつ笑ってんの?
「私は別に興奮したわけじゃない。先ほどまで拳闘をしていたので腰に器具をつけていただけだ」
「え、ちんこギンギンじゃないの?」
「あぁ」
思わず振り替えるとハンサム君はわざわざ腰布を取ってその器具を見せてくれた。へぇ、ボクサーがつけるやつみたいな? 急所を守るやつだよね。早く外せ。そしたらちんこ掴めるから。
「まぁお前に急所を潰されたらかなわんからしばらく外さないでおこう」
「あん、そこは外そうよ」
「それでお前名前は?」
今さらそれ? てか捕まえといて名前も知らないってどうなのよ。
「……三郎ですけど」
「なに?」
「さ、ぶ、ろ、う! 金橋三郎16歳! キュートでプリティなキラキラの童貞! 好物はちんこ! なんか質問ある!?」
「………ある」
あるんだ。
なんかちょっとやけになって言ってみたけど恥ずかしいわ、これ。
で、質問って何?
「処女か?」
やっぱり変態じゃねぇか。
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