僕だけの玩具

 決して感じまいと歯を食い縛りながらも、溢れる快感に堪えきれずぽろり、と彼の目から涙が零れた。

「あはは、気持ちいい?」
「っう、んん、よ、くない!」
「強情張りだなぁ」

 三郎君は、と言いながらひときわ大きく腰を突き上げると三郎君は細い声で喘ぎ、白濁を出した。

「あ…」
「もうイッたの? 早いね」
「あっあっ、か、なたけ、くん! も、やめ…」
「金武? 違うでしょ?」
「あぁっ、い、いちや! いちや、くんっ!」

 赤い目をした三郎君に名前を呼ばれ僕は酷く興奮した。ガンガンと腰を動かし、彼の中にそのまま吐精する。

「あぅ、あ…あ…」

 腰を動かしながら吐精する僕の動きに感じたのか、三郎君は小さな声で喘ぐ。
 僕はゆっくりと彼の中から一物を抜き、快感で放心しているであろう彼の横に寝転がった。

「三郎君」
「あ……い、一弥君」
「何怯えてるの? さすがにもうしないよ」
「あ、べ、別に…そ、ういう、わけ、じゃ…」
「ふうん?」

 目を赤く染めたまま怯える三郎君の顔は、僕の加虐心がまたうずうずとしてきた。
 三郎君はどうしてこんなにも僕を興奮させるのだろうか。

「……君は僕のおもちゃだよ」
「…い、ちや君」
「ふふ、逃げようなんて考えちゃだめだからね」

 ──絶対に離しはしない。一生君は僕のものだ。
 彼の瞳が絶望に染まるのを見て、僕はまた彼に覆い被さった。


終わり。


三郎の過去です。
金武一弥は三郎の幼なじみでいじめっこです。
ヤンデレです。
そのうち本編にも現れます。



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