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「おい」
ほーれ、ショタまで後30センチ! というところで後ろから肩を叩かれた。思わず体がビクっと跳ねる。
「はひ」
「貴様何をしている」
すみません、すみませんど、どうか命だけは、と言おうとしたところで部屋のドアが完全に開きショタが飛び出してきた。
「アシュラ兄ちゃんっ!」
「ショーヤ、部屋から出るなと言っておいただろう」
「だ、だってこの人がおもちゃくれるって…」
「おもちゃ? おいお前」
「すみません、嘘です。おもちゃなんて持ってません。ショタとイイことしたかっただけです」
早めに白状したからどうか命だけは…! まだ童貞なのに死にたくない…! と青年に念を送ってみる。あれ、まて、ちょっと待てよ。
「アシュラにショーヤ?」
うーん、どこかで聞いたことある気がするなぁ。
「下衆め。人の名を軽々しく呼ぶな」
下衆!? ちょっと酷くない!? 俺はただ本能に従っただけだ!
ん、待て。この台詞、どこかで聞いた気が…
“…さっさとどこか行け、下衆”
「あぁぁぁ! ショーちゃんにアシュラちゃんじゃん!」
町で会ったイケメンと獣耳美少年だ。思い出した。いやぁ、また会うなんて運命を感じるね。ちんこマッサージしてあげようかな。
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