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「むぅ…」
起きると夕方になっていた。窓から夕陽が入って部屋を照らしていた。
「あ、起きました?」
「うん」
ベッドから出ると、クーナさんがやってきた。
そうだ、ちんこに夢中になって気が付かなかったけど此処は何処なのだろうか。
俺はマンホールに落ちたはずなのになぜ下水道ではなく草原に落ちたのだろう。
「あのクーナさん、此処って一体…」
「此処ですか? 太陽の国の外れにある草原ですよ。僕は草原の管理人なんです」
太陽の国…だと!?
いたいよう、いたいよう、ちんこがいたいよう…太陽…。
太陽の国ってなんですか。日本じゃないんですか。
「あの、太陽の国って一体…」
「えっ…何言ってるんですか。太陽の国ですよ?」
「えっと俺…日本人で、マンホールから落ちたら草原にいて…」
「…にほんじん? まんほーる? えっと君落ちの民?」
「落ちの民?」
クーナさんの言うことがさっぱり丸ごとわからない。
なんですか、それ。
俺は口をぽかんと開けた。
「落ちの民っていうのは、えっーと、違う世界の住人がこの世界に来た事をいって」
「違う世界?」
「うん、この世界に落ちてきてしまった人の事を落ちの民っていうんだ」
え、何、俺違う世界に来てしまったの?
ここ地球じゃないの?
そんなファンタジーみたいなことしちゃってるの?
「え、じゃあ、俺…」
「う〜ん。この世界の人間じゃないってことは落ちの民なんじゃないかなぁ…」
なんてこったい。
首をかしげるクーナさんはかわいい。舐めたい。
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