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栗色の髪に栗色の眼、そして世にも稀なる美貌。…天使だ。
童話に出てくるようなキラキラした天使様。俺を迎えに来てくれたんだね!
「天使様…」
「は、え? いや天使じゃないです」
「天使様俺、ちんこが痛いんです。治して下さい」
俺は天使の清らかな手を握りしめて言った。
え、あ、と顔を赤らめる天使様。きゃーかわいい。
あぁ、なんて快感! 天使みたいにかわいい人にセクハラできる日が来ようとは!
「天使様…」
「えっとあの、僕の家に行きましょう! そうしましょう!」
そう言って天使様は俺を横抱きすると小さな小屋に連れていく。
…まさに大草原の小さな家です。メアリーは何処ですか。
「あの、ベッドで寝て下さい。お腹は空いてますか? 食事とか…」
「いえ、大丈夫です天使様…ちんこを治してくだ」
「僕、天使じゃないですよ。クーナっていいます。」
ふわっと優しく天使様、いやクーナ様。
なんて素敵なお方…!
「クーナさん……実は俺、ちんこが痛く」
「はい、寝ましょうね」
そう言って俺をベッドに運ぶ天使様ことクーナさん。
つまり…これは…お誘いなのか!?
「やらないか」
「お粥でいいですか?」
あれ? スルー? スルーですか?
それともお粥を使った斬新なプレイなんぞするのだろうか…
「クーナさん…俺クーナさんにならナニされてもかまいません」
「会って数分で何もしませんよ。はい、これ食べて寝てください」
渡されたお粥はとてもおいしかった。
「クーナさんの白くてドロドロしててとっても美味しいです!」
「…やめて下さい」
腹が満たされると眠くなったので俺は寝ることにした。クーナさんもどうですか? と誘ったけど断られた。
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