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俺は正義の味方、いわゆるヒーローである。
今日も俺は正義のため、仲間達と共に悪の組織オカマンと闘うのである。
「レッド! 大変よ! 近くの銭湯にオカマン達が現れたわっ!」
「なにぃっ!?」
イヤホンの通信機から助手であるリリカから情報が入る。
確か近くの銭湯は男性に人気で、繁盛している。
くそっ、オカマン達め! お客の男性達を襲う気だな!
「皆! 急いで銭湯に行くぞ!」
俺は3人の仲間達に声をかけ、銭湯に向かって走った。
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「うふふふふ、あなた達もキレイにしてあげる……」
「う、うわー! や、やめろー!」
銭湯に着くと、沢山のオカマン達が化粧品を片手に男性達に迫っているところだった。
「待てぇい!」
「だれ!?」
俺はオカマン達の前へと立ちはだかる。
「俺達が来たからには好きにはさせないぞ!」
俺がそう言うと仲間達もズラリと俺の横に並ぶ。
「辛いの大好き、プリけつレッド!」
「とにかく寝たい、プリけつグリーン!」
「クールにいくぜ、プリけつブラック!」
「頭は桃色、プリけつピンク!」
俺を筆頭に皆でポーズを決めて、オカマン達を強圧していく。
「4人合わせて、プリけつ戦隊プルルンジャー!」
「な、なんですってぇ!」
オカマン達は俺たちの登場に驚きの声を上げる。
俺たちは早速奴らを倒しにかかった。
「必殺! 拭くだけコットン!」
「す、素っぴんはだめぇ〜!」
「必殺! 卒業アルバム!」
「いやぁぁ見せないでぇぇ!」
奴らは俺たちの攻撃になすすべもなくヘナヘナと倒れていく。
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