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僕の1日はひどく単調なものだ。起きて仕事に行って食べて寝て。でもそんな1日を楽しく感じるのはきぃちゃんがいるから。
きぃちゃんがいるだけで僕の人生、花が咲いたように明るく華やかになる。
最近のきぃちゃんは照れ屋さんだから、そう言うとそっぽ向いて「馬鹿じゃねぇの阿呆兄貴」って言うけど、僕は知っている。きぃちゃんの可愛い福耳が真っ赤になっていることを。
僕はそんなきぃちゃんが可愛くて可愛くて、きぃちゃんといるときはいつも自然と笑顔になる。
きぃちゃんは僕の天使なのだ。太陽、空気、それなしには生きていけない。
「利久君、食事にしようか」
「あ、はい」
だけど今夜はきぃちゃんがいない上に養父と2人きり。
きぃちゃんがいないから花なんか咲かないけど、笑顔は作る。だって養父を怒らせたら怖いから。
僕と養父が関係を持って間もない頃、何をしても無表情な僕に怒った養父が寝ている幼いきぃちゃんの目の前で僕とセックスをしてきた。僕は慌てて泣いて拒んだけど、養父は問答無用で僕を犯した。僕は必死で声を押し殺してきぃちゃんが目を覚まさないように願った。
彼の思い通りにいかなければ殴られ蹴られ、終いにはきぃちゃんを使って僕は痛めつけられた。身も心もボロボロになった。
だけど、きぃちゃんの笑顔の為なら僕は何でも我慢出来る。きぃちゃんには父親が必要だ。
だから僕は養父を怒らせないように彼に必死で媚びている。
「美味しいですね、これ」
「だろう? ここのケータリングは美味いんだ」
美しい養父に犯されたいという人はいくらでもいるだろう。なぜ、僕なのか。不思議だった。
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「あっ…んっ! お、とさん! あぁ…!」
「逸樹と呼べといつも言ってるだろ?」
「い、いつ、きさん! あっ、あぁ! も、もぅ!」
「まだ、ダメだよ」
焦らされるのは嫌いなくせに焦らすのは好きな養父は、イキそうになっていた僕の性器の根元をぎゅっと掴む。
「あぁぁぁ! は、離しっ! っあ!」
「私と一緒にイこうね、利久君」
「あっあっ逸樹さんっ! あぁんぁっあっ!」
いきすぎる快感は拷問に近く、寸止めされている僕の性器からは止めきれない白濁がつつつ、と流れていた。
養父は僕を痛め付けるのが大好きだった。彼はいつでも僕を苛めて、泣きながらイヤらしいことを言う僕を嬉しそうに見てくるのだ。
「あぁっ、もっ、イキたいっ! お願い、イカせ、て!」
「ふふ、じゃあいつもの言って?」
「あっ、イヤらしい、僕を、逸樹さんの、チンポで、お仕置きしてっ…く、くださっ……あぁっ!」
「はい、よくできました」
養父は満足そうに笑って僕の性器から手を離した。とたんに塞き止められていた精液が凄い勢いで僕の性器を駆け巡った。
「うぁぁぁっあっあっ!」
養父に犯されながら僕は腰をガクガク震わせ達した。
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