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 それからしばらくして俺の母親が帰ってきた。

「ねぇ、あなた。ユリシア君のことだけど、やっぱり一度診てもらったほうがいいんじゃないかしら?」
「そうかい? じゃあさっそく明日病院へ行こうよ」
「えぇ、それがいいわ」

 俺を心配そうに見つめる二人…
 え、何? 俺?
 いや、俺至って元気だよ。問題ナッシングよ。
 美人の看護師さんとかにちんこ見られたりしたらやだよ、病院になんか行きたくないよ。
 そう言いたかったけど無理だった。だって赤ちゃんだもん。


*********


「今日はどうしましたか」

 俺は今感動している。神様というものがいるならぜひお礼を言いたい。
 本日両親に病院へと連れてこられたのだが、医師がサデスだった。

「赤ん坊らしくない、と言いますか…おかしなところがあって…」
「ほう、具体的に?」
「泣かないし、おっぱいもあんまり飲みたがらなくて…」

 サデスカッコイイなぁ。30ぐらい?  頭良かったし医師とかぴったりじゃん。看護師さんも美人ばっかりだしいいなーいいなー! サデスモテモテだろうなー

「うん、じゃあちょっと見てみましょうかね」

 サデスが俺を抱っこする。顔が近い。
 ふぅぅぅ! なんか興奮するよね! 久しぶりの対面だし興奮するよね!

「むちゅぅうぁああばぁぁ!」
「おーっと! あははは、先生は食べ物のじゃないよ」

 ほっぺにキスしようと思ったんだけど、顔をべろべろ舐めてしまった。いやん。
 両親はなんかあわあわしてる。ごめんね。



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