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 だけど次の日学校に行っても三咲が翔一に会いにくることはなかった。
 昼休み、翔一はソワソワしながら三咲が来るのを待っていたけれど三咲はついに来なかった。
 もしかして今日は学校きていないのだろうかと、翔一がこっそり三咲の靴箱を覗くとちゃんと三咲の靴はある。
 翔一は、もしかしたら三咲は本当に俺のことなんかどうでもよくて別れられてかえって嬉しいのかもしれない、だから会いに来ないんだと思った。
 とたんに翔一は悲しくなって泣きそうになった。
 俺のこと好きって言ってくれたのは嘘だったんだ、だからキスも嫌だったんだ、そう考え出したら涙がポロリと溢れた。
 慌てて翔一は涙を拭った。
 いや、そんなことはない。三咲はやっぱり俺のことが好きだし、俺が怒ってるから怖くて会いにこれないだけだ、だから俺から会いに行ってやればいいんだ。翔一はそう思い直すと、三咲に会いに行くことにした。
 無理矢理キスしたことを謝って、それで仲直りしよう。そう決めた。
 放課後翔一は三咲のクラスに向かうが、そこに三咲の姿はない。翔一は後輩を1人捕まえる。

「三咲は?」
「部活だって言ってましたよ」
「今日はサッカー部休みだぞ」
「じゃあ自主トレじゃないすかぁ?」

 それを聞いて翔一は急いでグランドに向かう。
 途中の売店で、三咲の好きなあげパンも買っていった。



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