3

 家に帰るとミッキーはまだ起きていた。
 でもパソコンといちゃいちゃしてるわけじゃなくて、俺の帰りを待ってたようだ。

「どこに行ってた?」
「………べーつに」

 探せばすぐ見つかったんだから、そんな労力すら惜しんだ人には教えてやらない。

「ふーん、で浮気はどうだった?」

 その言い方にカチンときてしまったのはしょうがないと思う。

「すっごぉーく、楽しかったよ! とっても顔が可愛いのにアッチは凄い力強くて俺、何回も彼の上に乗っちゃった。彼、何回でもできるんだよ」

 パンダ君だって事はミッキーには教えてやらない。

「笑顔もすっごいキュートだし、ミッキーよりずぅっと言うこと聞いてくれるし、すごい別れ難かったなぁ!」
「そうか」

 そうだよ! と言うとミッキーは急に近づいてきた。

「俺のほうが凄いって証明してやる」
「はぁ? ってうわぁ!」

 そしてベッドに押し倒された。

「ミ、ミッキー?」
「久しぶりだから俺は溜まってるんだ」

 え、と思ってると今夜は寝かさないとハーレクインも真っ青なセリフを吐かれ、そしてあっという間に裸にされる。

「あ、ちょ、明日早いんだからやめてよ!」
「うるさい、玲哉が悪い」

 俺は悪くない! と言いたかったけど、キスされて何も言えなくなってしまった。
 久しぶりのキスは凄く気持ちよくて、それだけで力が抜けてしまう。

「あ……」
「浮気してきたなんてどうせ嘘だろ?」
「……うん。ミッキー以外なんかいや」
「萎えるからミッキーはやめろ」

 はぁいと返事したら、それはもう仲直りの合図。
 足を幹人の腰に絡ませると、腰を押し付けて誘う。

「早くしてよ、俺だって我慢してたんだから」
「はいはい」
「あっ…ん、あぁ…」

 そしたらもうくんずほぐれず。身体中、ベッタベタのベタベタさ!

「あっあっ、あ、んっん」
「明日は会社休めよ」
「うっん、休むから、あっあっ、もっとっ、ああぁっああぁんあっ」


******


 翌朝のベッドの中はとっても良い雰囲気。いちゃいちゃしながら朝、目覚める。

「えへへ、おはよー」
「あぁおはよ」

 ミッキーの機嫌も良くて俺もなんだかハッピー。

「会社さっき電話しといたよ! 今日は一日中いちゃいちゃしようね!」
「あ、いや俺仕事あるから」
「え?」

 なんで?

「そろそろ出ないと。ゆっくり休めよ」
「え、ちょ、嘘でしょミッキー!」
「シャワー浴びてくるわ」

 そんな……そんな。せっかく仲直りエッチしてラブラブしてたのに…なんで仕事行くの…。

「ミッキー!」
「ん?」

 俺と仕事どっちが大事なの!


end


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