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家に帰るとミッキーはまだ起きていた。
でもパソコンといちゃいちゃしてるわけじゃなくて、俺の帰りを待ってたようだ。
「どこに行ってた?」
「………べーつに」
探せばすぐ見つかったんだから、そんな労力すら惜しんだ人には教えてやらない。
「ふーん、で浮気はどうだった?」
その言い方にカチンときてしまったのはしょうがないと思う。
「すっごぉーく、楽しかったよ! とっても顔が可愛いのにアッチは凄い力強くて俺、何回も彼の上に乗っちゃった。彼、何回でもできるんだよ」
パンダ君だって事はミッキーには教えてやらない。
「笑顔もすっごいキュートだし、ミッキーよりずぅっと言うこと聞いてくれるし、すごい別れ難かったなぁ!」
「そうか」
そうだよ! と言うとミッキーは急に近づいてきた。
「俺のほうが凄いって証明してやる」
「はぁ? ってうわぁ!」
そしてベッドに押し倒された。
「ミ、ミッキー?」
「久しぶりだから俺は溜まってるんだ」
え、と思ってると今夜は寝かさないとハーレクインも真っ青なセリフを吐かれ、そしてあっという間に裸にされる。
「あ、ちょ、明日早いんだからやめてよ!」
「うるさい、玲哉が悪い」
俺は悪くない! と言いたかったけど、キスされて何も言えなくなってしまった。
久しぶりのキスは凄く気持ちよくて、それだけで力が抜けてしまう。
「あ……」
「浮気してきたなんてどうせ嘘だろ?」
「……うん。ミッキー以外なんかいや」
「萎えるからミッキーはやめろ」
はぁいと返事したら、それはもう仲直りの合図。
足を幹人の腰に絡ませると、腰を押し付けて誘う。
「早くしてよ、俺だって我慢してたんだから」
「はいはい」
「あっ…ん、あぁ…」
そしたらもうくんずほぐれず。身体中、ベッタベタのベタベタさ!
「あっあっ、あ、んっん」
「明日は会社休めよ」
「うっん、休むから、あっあっ、もっとっ、ああぁっああぁんあっ」
******
翌朝のベッドの中はとっても良い雰囲気。いちゃいちゃしながら朝、目覚める。
「えへへ、おはよー」
「あぁおはよ」
ミッキーの機嫌も良くて俺もなんだかハッピー。
「会社さっき電話しといたよ! 今日は一日中いちゃいちゃしようね!」
「あ、いや俺仕事あるから」
「え?」
なんで?
「そろそろ出ないと。ゆっくり休めよ」
「え、ちょ、嘘でしょミッキー!」
「シャワー浴びてくるわ」
そんな……そんな。せっかく仲直りエッチしてラブラブしてたのに…なんで仕事行くの…。
「ミッキー!」
「ん?」
俺と仕事どっちが大事なの!
end
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