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そしていつの間にか服は脱がされベッドに横になって、エリザベスとセックスをしていた。
「あっ、はぅ、あっ……あぁ…」
「気持ちいい?」
「ん、ん、いいっ、いいっ…あっ」
そして何故かオカマのエリザベスじゃなくて俺が掘られている。
だけどエリザベスの腰がぐ、ぐ、と押し付けられるたび脳天が痺れるような快感が俺を襲うのである。
「ああっ! あっはぁっんっあっあっあ」
「可愛いわ本当。前から思ってたけど」
「んあっ、はっ、あっ、だめぇっ」
エリザベスの手が俺の胸元をまさぐる。別にダメじゃないけどなんとなく言ってしまう。
「乳首嫌なの? 触って欲しくないの?」
「あっ…ん」
「嫌ならやらないわ」
「あっ、ん、うそ、触ってぇ、あ、ん、はぁ」
はしたなくねだる俺にエリザベスはまたいやらしく笑う。
だけど俺はその笑みに胸がズクンと高鳴ってしまう。
「あぁっああんっえりざべすぅ、キスしてっ…あぁっ」
俺はエリザベスの首に抱きつきそう言った。もちろんその間も俺たちの腰は動いている。
「いーわよっ」
「ん、んんぅぅ、んんん…、んっんっ…んぅぅんっ」
キスされると同時に激しく突き上げられ、グチュグュぱんぱんといやらしい音が下から聞こえる。
「あっあっあぅ、イっちゃ、イっちゃう…!、あっあぁ…あ、あ、あぁぁぁぁ!」
その瞬間、頭が真っ白になった。
*******
「じゃあ、さよなら…」
「う、ん…」
明け方、俺はエリザベスに見送られて部屋から出る。
だけど俺はなんだか離れがたかった。
「なぁ、また会えるのか?」
俺はエリザベスに聞いた。
「仕事でいつでもまた会えるわ」
エリザベスは笑って言う。
だけど俺が聞きたいのはそういうことじゃない。エリザベスも分かっているだろう。
「………分かった。じゃあな」
「えぇ」
俺は頷いて背を向けた。
なんだかとても悲しかった。
end
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