空色キャンディー

過去に連載をしようと思ったものの一話です。
続きません。




綺麗な空、自由に飛ぶ鳥…自然豊かなこの島の学園で今日も一日、がんばろう!


一話『埋まる空席』


「名前おはよう!」
「あ、ユノちゃんおはよー!」

教室に入ると一番に声を掛けてくれたのはユノちゃん。彼女はこのクラスの副委員長で、皆にフレンドリーで隊が違っても仲良くしてくれるとってもいい友達!そして、

「ハルキくんおはよう!」
「…おはよう」

うーん…委員長は今日も難しい顔をしてらっしゃる…
出雲ハルキくんは席が近いからよく挨拶するんだけど、クールだからあまり元気に返事をくれることがなくて…
ハルキくん、よく空いた二つの席をじっと見つめてるからまだ……

キーンコーンカーンコーン…

「わわ、早く座らなくちゃ!」

こんなギリギリに来たつもりないのに…!

チャイムが鳴り終えた時、担任である美都先生が教室に。その後ろには二人の男の子……あれ、もしかして転校生?

「皆聞いて!彼らは新しいこのクラスに転校してきた瀬名アラタと星原ヒカルよ、」

おお、やっぱり!転校生かぁ…
あれ、星原ヒカルくん、なんか見たことあるかも…瀬名アラタくんは初めて見たかな、けれど凄く話やすそうな感じ。

なんだろう、ウォータイムのせいでちょっとだけ暗い教室に光が舞い込んだ気がする!

あの空いた席に座る二人。

ちょっとだけ、クラスが賑やかになった気がします。



2013年作品



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