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2022/02/06

prma
癒しが足りない、疲れを取りたい。そうやってジタバタするので、ゲーラとメイスは動いた。ボス相手ではない。彼奴である。性別女、ソファに座らせて手頃な台を持ってくる。「それ、なぁに」「フットレストっつーもん」ゲーラが適当に答える。金持ちのソファは、ふかふかのソファのほかに足を休める台がある。それを手頃な箱で代用した。段ボールではない。木箱だ。メイスが肩を揉み始める。「凝ってるな」「首や肩が痛い」「顔を下に向けてるからだろ」「ソファで仕事してるから」「報告書も手書きだからな」トントンと肩叩きをする。「なんだかお婆ちゃんみたい」「村にもいたよなぁ。婆さん」「あぁ。懐かしいな」それ以上はいわない。灰になった仲間たちを思い出すからだ。ゲーラは座り、メイスは手持無沙汰に手を動かす。ぼんやりと、思ったことを口にした。
「毎日が目まぐるしいね」
「だな」
「最近は火事も多い」
バーニングレスキューの多忙。休みが足りなかった。 

2021/09/14

prma
 恋慕のために命を惜しくないなど、馬鹿げたことだ。そうゲーラは思う。メイスだって例外ではない。愛だの恋だの腹の足しにもならない。恋情に酔うなら酒の方がマシ、愛だの恋だのが万病に効くのなら灰になったバーニッシュの恋人がいるはずなどないだろうに。そう埃を被った酒で酌み交わしていたら、被保護対象が顔を出す。チラッと燃える焚き火を見る。刹那の間に、理解した。「火炎瓶の作り方?」「違ぇよ」「どこをどう見たら、そうなる」馬鹿か、とメイスが呆れたように小さくぼやいた。ゲーラがわしゃわしゃと被保護対象の頭を撫でる。暗に「寝ろ」と告げていた。 

2021/09/14

prma
 雲、消えないで。そう物思いに伏せる彼女を余所に、ゲーラとメイスは話を続ける。「次、襲撃するところは此処にするか」「いや、それだと警備が堅いだろう」などなどと、不穏な計画を立て続ける。それに知らんぷりをしたいが、そうは言ってられぬ。なにせ他の命が懸かっている。ひょこっと顔を出し、気になる点を指摘する。「ここの方が、いいんじゃ?」「あー」「そういうことか、なるほど」着眼点をゲーラは察し、メイスが瞬時に一点のみで全貌を理解する。参謀役がいるのは良いことだ。会話ができなくてもヒントの一つで済む。(でも)そう楽に身構えることはできない。彼女は小さく眉を顰めた。 

2021/04/27

prma
(お腹が空いた)そう思って二人になにか食べたいものはないか、聞いてみる。出前を取る以上、意見を聞いて決めた方が早い。そうしたらなにを思ったのか「お前」と返ってきた。今はそうじゃないし、デリバリーで頼むヤツじゃない。思わず手当たり次第柔らかいものを二人に投げつけた。聞いているのは、食べれるやつなのに。 

2021/04/24

prma
『怪しい水』とラベルに書いてあった。なんか緑っぽいのが浮いていて、濁った水の中でなにかが、ふわふわ浮いてる。「なんだ、そりゃぁ」「『怪しい水』だって」「それは見ればわかる。しっかし、見れば見るほど怪しいな。これ」「捨てた方が早ぇだろ」ゲーラが奪って、ポーイッと遠くへ捨てた。 

2021/04/24

prma
 アーモンドミルクに勝利した! ちゃんと成分表を確認して選んだ結果、サラサラとしてアーモンドの香りと味を手軽に味わえるドリンクを手に入れた。一日一杯の制約がかかってるものの、今日一日分のビタミンや食物繊維が採れるのはありがたい。ちびちび飲む。隣でゲーラがコーラを飲んだ。
「コーラも最高だぜ?」
「やだ。こっちがいい」
「やだやだって、お前な。我儘お姫様か」
 誰がそうしたって思ってるんだろう。アーモンドミルクもちびちびともう一口飲む。二人のやり取りも相変わらずだった。 

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