※穏やかな朝からの続き
イヴのおかげでいつもの朝食を作るのが楽しかった。
人が居るだけでこんなに違うものなんだなぁ、と私はしみじみと感じながら皿洗いをする。
イヴとメアリーとギャリーはというと
「いったたた!!痛いわよ!引っ張らないでちょうだい…!」
「ギャリーの頭のアレって抜けないんだね〜知らなかった!」
「あ、アンタねぇ…」
「メアリー…ひっぱらないであげて?ギャリーがかわいそう…」
「イヴが言うならやめる」
「なにこの差…!」
さっきからギャリーいじめ…じゃなくていじりをしている。
(メアリーがちょっかい出して楽しんでるだけだと思うけど…)
ギャリーの頭のアレ、確かに引っ張りたくなるだろうと思うのだけど、普通に痛いだろうから私は敢えてスルーする。
でも引っ張って抜けたりしたらもっと吃驚するだろう…抜けるわけないよね…。
するといきなりメアリーが突進する勢いで私に抱きついてきた。
「名無し!」
「わっ…!メアリーいきなり抱きつかないで…!吃驚するから!」
「あ、ご、ごめんなさい…」
つい強めに言ってしまって怒られたと思ったのかメアリーは少し俯いて悄気てしまった。
ああ、もう…メアリーも子供なのに…。
「メアリーごめんね。怒ったわけじゃないの。ちょっと驚いただけだから。ね?」
「…本当?怒ってない?」
「うん、怒ってないよ」
そう言うとメアリーは悄気た表情から一気に笑顔になり、名無し大好き!と再び抱きつかれた。
相変わらずメアリーは人懐っこいなぁ…そこのところは素直に可愛いと思える。
「あ、それでね名無し。お願いがあるの」
「うん、なにかな」
「私、がいしょくがしてみたい!」
きらきらの笑顔を向けられて断れる訳がなかった私はメアリーの外食の案にまんまと乗せられるのでした。
ギャリーもイヴも行くことに喜んでいたからいいっか。
今日くらい奮発してもいいかなってね。
賑やかな昼下がり
(ふぁみれすって凄いのね!こんなに人が集まるなんて!)
(メアリー…ちょっとそんなにはしゃがないで…!)
(だって新鮮なんだもん!)
(名無し、デザートたのんでもいい?)
(イヴったらマイペースね…あ、アタシもデザート頼もうかしら)
(2人ともマイペース…!!)
またまた続き。
今回はメアリーを中心にしてます。
メアリーは好奇心旺盛でイヴと同じくらいヒロインが好きだと思います。
そしてギャリーいじりが楽しいです←
5.22