一体何が起こったのか、理解するのに時間かかるだろう。



事の発端はいつも通り学校が終わり、いつも通りスーパーで夕飯のメニューを考えながら食材を買い、いつも通り自分のマンションのへ帰る。

やっと学校が終わって、夕飯のあとは出された課題をやらなきゃ、あぁでも昨日録画した映画も観たいなぁ。

そんなことを気楽に考えながらドアを開けた。



「名無しお帰りなさいー!」

「ただいまー………え?」


ん?あれ?


「名無しお帰りなさい」

「今日の夕食はなにかしら?」


あれ?
え…?ちょっと待って。
なんで子供3人が私のところに…え?
というかメアリー、イヴ、ギャリーにそっくりな子供達。
言動とか本当にそっくり。

それにしても可笑しい。

私は3人の子供を身ごもったわけじゃないし、かといって連れてきた訳でもない。
勿論、生んでもない。

私が頭を抱えて唸ってると、くいくいと私の手を引っ張る小さな手。
引っ張る方向に目を向けると私の顔を見上げているイヴと目が合う。


「名無し…私のこと覚えてないの…?」

「え、…」


うるうると、大きくて粒羅な瞳が私を見つめていて、思わず胸が締め付けられる。
か、…わいい…!
女の私でもイヴは本当に可愛い…!

「イヴ、よね?」


そうやって確認するかのように名前を呼ぶとイヴは途端に表情がパッと明るくなり、嬉しそうに抱きついてくる。

それを見たメアリーは私の右腕に、ギャリーは負けじと私の左腕に抱きついた。
あぁ、そんな様子の2人を見てイヴは戸惑いおろおろしている。


「名無し!アタシのことはちゃんと覚えてるわよね?」

「ギャリーより私の方を覚えてるに決まってるじゃない!ね?名無し!」

「お、覚えてるってば…!だ、だから、ギャリーもメアリーも腕に抱きつかないの!」

「「えー…」」


渋々の私の両腕に抱きついてきた2人をなんとか離すと2人共、同じ反応をした。
あんた達…本当に仲が悪いの?
同じ反応してるし、同じことするし…よくわからない。


「とりあえず、名無し!私お腹空いちゃった!何か美味しいものが食べたいな〜」

「いや、私は夕飯よりもどうして3人が子供になってて、私の所に居る理由が知りたいんだけど!」


そんな私の叫びも虚しく、イヴとギャリーとメアリーのお腹が空腹で鳴るのであった。



嗚呼、どうすればいいんでしょうか!
(お願いだから夢だと言って!)




またギャグ傾向があるような文になってしまった。
それにしても3人を書くのが結構楽しい。
もしもメアリー、イヴ、ギャリーが5歳児になってヒロインの家に居たらどうなるんだろう、と思って書き起こしました。
あ、地味に続きを考えてます。

5.9




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