東条組との日常

「で、三年が卒業するってんで、新しく東邦神姫なんて言われてるらしいんですよ」
「トーホーシンキ?何だそりゃ」
「次の石夜魔のトップの頭文字をとったらしいっスよ」
「フーン」
「やートップだってよ虎やん。よかったな」
「別に興味ねえなあ」
「しかもたかだか高校のトップだしな(笑)」
「ええぇぇ、何で二人してそこまでどうでも良さそうな態度?」
「喧嘩できればそれでいい」
「結局のところ他人事よな」
「何という無頓着」

「なまえ、たこ焼き焼けたけど食うか?」
「え、いいの?」
「ああ、奢るぜ。…相沢が」
「え、俺っスか!?」
「他に誰がいるんだよ」
「はー…仕方ないなあ」
「えっいいし自分で払うぜ」
「いいよいいよ、なまえさっきまでバイトだったんだろ?お疲れ様ってことで」
「むー…じゃあ今度何か奢るな、生キャラメルチョコソーストッピングバニラアイスクレープとか」
「…それなまえが食べたいだけだろ」
「なまえ、あのベンチで座って食うか?」
「ほーい」

「なまえ、あーん」
「あーん」
「………なんだろう、」
「熱くないか?」
「うん、あったかくて丁度いい。うまーあーん」
「あー」
「…イチャイチャしてるはずなのに」
「虎やんのたこ焼きは最高だな!」
「お、そうか?なんなら毎日食わしてやるよ」
「それは飽きるからいい」
「俺もそう思う」
「………親子にしか見えないっ…!!!」
「相沢が何か一人で呟いてる」
「気にすんな、いつものことだから」
「ってか、自分で作って自分で食べさせるんですね」
「だってなまえの食い方可愛いし」
「虎やーんまだー?」
「あーはいはい」
「なんつー朗らかな顔…特に東条さん…」
「なんか小動物っぽい頬張り方がいい」
「あー分かる。ってか東条さん動物好きっスよね」
「君たちはもう少し私を人間扱いしたほうがいいと思うのだが」
「まあまあ」
「まあまあ」
「ぐっ…!身長か、やっぱ身長なんか…!!」
「どっちかって言うと、仕草」
「あーでも身長もかな」
「とどのつまり全体的って言いたいんだなお前ら……」
「そうかもしれん」
「そうかもしれない」
「どいつもこいつも餌付けしたそばから小動物って言いおる…」
「気にすんなよ、誉めてんだから。あーん」
「あーん」
「…餌付けを甘受してるのはなまえなんだけど」
「それとこれとは、別、と言うか」
「一緒くたにして考えなきゃ駄目でしょうが」
「相沢ー頭かたいぞ、お前」
「ええ!?俺正論だよ?東条さん何とか言ってやって下さいよ!」
「相沢ーお前頭かたいぞ」
「ええぇぇちょちょ、ちょっと!?」
「ほい、小動物なまえ」
「うるせーあーん」
「り、理不尽だ………!!!」


ちょっと描写が難しくて、会話だけににげてしまったけれども^^;
とりあえず相沢はひたすら可哀想なキャラです、私の中で。


20110302 筆


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