※高校生ぐらい
※事後



ベッドのサイドランプだけが点いた、薄暗い寝室。
疲れきって眠ってしまった豪炎寺を暖色の光が照らしていた。
ゆっくりと指を頬に滑らすと、身じろいで体を反対側に向けてしまった。

豪炎寺は予想外に寝相が悪く、ベッドから落ちた事が何度もある。
きっと、このまま寝ていると落ちてしまうだろう。

(仕方ないな……)

ぐいと引き寄せて抱き込めば安定する。
多分、これなら大丈夫だろう。
処理はしたが、明日の朝も風呂には入るのだし。

目を閉じれば、睡魔はすぐにやって来た。





(気付いてはいない、よな…)

眠っていた俺を引っ張って抱き締めた鬼道は、そのまま寝てしまったようで安心した。
あんまりにも力強く引っ張るもんだから起きてしまったのだ。
ぼんやりしていたら抱き締めてきて、それから寝れない。

きっとたいした意味は無いんだろう。
主に色気のある方面の意味は無い。
さんざん寝相の悪さを披露している俺のことだ、どうせベッドから落ちないようにとかそんなような理由なんだろう。

目の前にはちょっと厚め(鬼道は意外に着痩せするタイプだ)の胸板。
見上げれば寝顔。
下は、まぁ言うまでもなく。
とにかく何も着てない状態で体温を感じていれば、そういう気分になったりもする。

(まるで、サカリのついた犬だな)

でも鬼道の腕に抱かれるのが好きなんだから、しょうがない。
それに、一回『夜這い』と言うのをやってみたかっりもする。
鬼道の反応が楽しみだ。

それに明日の朝には風呂に入るのだから、もう一度位は平気だろう。




おやすみ、
なんて言わせない!





***
ち ょ っ と ま て 豪 炎 寺
いつからこの子は襲い受けになったんだ豪炎寺
私には豪炎寺の暴走は止められませんでした。すみません。
勝手に豪炎寺さんが鬼道さんを襲うんですネコ的な意味で。
思春期なんですきっと。

裏テーマは
「似てる二人」です。
恋人は仕草とか思考が似ると本で読んだので。





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