「道也、左足首がいてぇ。」
俺がそう言うと、道也はいつも切なげな雰囲気になる。表情は動かねぇけど、周りの空気が切なそうになる。
「さすってやろうか?」
「オネガイ。」
道也は優しく俺の左脚をさする。
左脚の、残された太ももの半分をさする。
もう左腕は無くて右腕はちょっとだけ、右脚も無い。左脚が一番残ってて、太ももの上半分。
だから、俺の訴える"左足首の痛み"は存在しない。
でも、道也はそんな戯れ言につきあってくれて、何も出来ない俺の隣にいてくれて。

幸せ、なんて言ったら怒られるかな。


幻肢痛


***
肉達磨あきおはフロンティア
とりあえずssにぶっこんでみた





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