あたりを見回す彼を居間に通した。
「さっきは腹が減っていると言っていたが、一体何を食べるんだ?用意出来るものなら出してやるから。」
悪魔の食べるものはわからないし、正直予想もつかない。
「生きるモノに宿る気、つまり精気だ。」
「…分類は淫魔、か?」
「そうだな。」
厄介な事になった。
吸血鬼等であったら食事に困らないのだが……。
淫魔は文献が少なく、実態が教会側でもわかっていない。
「で、食事方法は?」
「基本は触れるだけで良い。事に及ぶのは緊急時だけだと教わった。」
世間一般のイメージよりもずいぶん健全だった。
拍子抜けだがほっとしていると、
「鬼道、食べても良いか?」
と聞いてきた。
「別に良いが、その前に注意事項がある。」
無闇に他人に自分が悪魔だということを話さない事を厳重に注意した。
人ならざる者たちが狩られる対象だと。
すんなりと受け入れてくれはしたが、キチンと理解しているかは怪しい。
「慣れるまではここに居ていい。だから、外で狩られるような事になるなよ。」
「すまないな。鬼道。」
「いや、構わない。」
「…食べても、良いか?」
相当腹が減っているのか、ギラギラとした目でみてくる。
「好きにしろ。」
と言うと、豪炎寺は俺に抱きついてきて首筋を舐め始めた。
「…触るだけじゃ無かったのか?」
「お前の首筋が一番美味しそうな匂いがするんだ。」
食べるなら美味しく食べたいじゃないか。
などと言い出す豪炎寺。
そういう問題では無いだろう……!
モラルとか遠慮とかいうものは無いのか?
……とにかく俺と豪炎寺の色々ぶっ壊れた共同生活は始まったのだった。
***
尻切れトンボすみません……。
神父鬼道さん×淫魔炎寺のエロ無しギャグにむらむらきたのでもにょもにょ打ってたら鬼道さんの首筋ペロペロしてました。
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